【セントライト記念】ソールオリエンス Wコースでガツンと加速!横山武も絶賛「凄くいい状態」
2023年09月15日 05:30
競馬
Wコースの最終追いは圧巻の動きだった。ドゥラモンド(5歳3勝クラス)を3馬身ほど前に置いてスタート。外ラチいっぱいをリズム良く駆け、直線はガツンと加速する。内から実績のある僚馬を一瞬で抜き去り、ラストは1馬身半先着。馬なりで5F66秒9~1F11秒7をマークした。横山武は「先週に速い時計を出しているので、馬がいい意味でピリッとしてきた。今日は疲れを残さないように狙い通りの調教ができたと思います。凄くいい状態に仕上がった」と伝えた。
進化の余地を大きく残しながら、世代トップ級のポテンシャルを示した春。デビュー3連勝で皐月賞を制し、ダービーも展開不向きの中、勝ち馬タスティエーラからタイム差なしの2着に迫った。その春からの変化について、横山武は「無駄なところが削れて、欲しかったところに筋肉が付いた気がする」とし、手塚師は「体重は大きく変わっていないけど、体を大きく見せていい雰囲気」とアピール。春以上の走りを見せられる態勢だ。
当然、見据える先にはタスティエーラとの再戦が待つ菊花賞(10月22日、京都)。3000メートルのラスト1冠に向け、今回は折り合い面との戦いにも打ち勝つ必要がある。手塚師は「返し馬で少しイレ込むので、そこだけ最小限になってくれれば」と課題も口にする。まだ粗削り。それでも、誰もが見ほれるダイヤの原石に、奇麗なカットが入り始めた。