【セントライト記念】2歳王者ドゥラエレーデ 復活へ池添師太鼓判「仕上がり良好」

2023年09月15日 05:30

競馬

【セントライト記念】2歳王者ドゥラエレーデ 復活へ池添師太鼓判「仕上がり良好」
CWコース単走で速い時計を出したドゥラエレーデ Photo By 提供写真
 ドゥラエレーデは栗東CWコースで単走。異色のキャリアで培った経験を武器に、昨年ホープフルS以来の勝利を目指す。
 重心のブレがなく、奇麗なフォームでスイスイ駆け抜けた。G1馬ドゥラエレーデはCWコースで単走。序盤は折り合いがついて我慢の利いた走り。外ラチ沿いを通って直線に入ると鞍上の合図で一気に加速し6F84秒4~1F11秒5を刻んだ。6日の1週前追いが坂井を背に同じくCWコースでいっぱいに追われ、6F85秒2~1F11秒6を計時。池添師は「最終追いはオーバーワークを避け、しまいを伸ばす指示。先週より楽に動けていたし折り合い面も問題なかった。久々でも仕上がりは良さそう」と評価した。

 異色のキャリアが目を引く。昨年暮れのホープフルSを14番人気で制し、G1舞台で芝初勝利を飾った。今春はドバイに遠征し、ダート1900メートルのUAEダービー2着と健闘。続くダービーはスタート直後の落馬で競走中止となり、前走・宝塚記念ではファン投票19位に支持され、12年マウントシャスタ(5着)以来、11年ぶりの3歳馬参戦として注目を集めた。

 レースは大外8枠17番から。好スタートを決めて道中2番手を確保したが折り合いを欠いた上、初の年長馬相手。最後の急坂で脚色が鈍って10着に敗れた。池添師は「序盤から出して行ったことで折り合いを欠いたが大外枠だったし、ポジションを取ることを考えての結果なので仕方ない。それでも直線の途中まで抵抗していたし、内容は悪くなかった」と振り返る。

 前走後は栗東近郊のノーザンファームしがらきで上半期の疲れをしっかり抜いて先月18日に栗東帰厩。馬体重(前走506キロ)は530キロを超え、大きな体は一段と迫力を増した。「デビュー時から相変わらずいい馬。まだレースで持っているものを出し切っていない感じがあるが、それを発揮できれば」。坂井とはダービー以来のコンビ結成。「(坂井)瑠星はポジション取りと道中の運びがうまい。この馬とは手が合うはず」と期待を寄せた。G1制覇を飾った思い出の中山で2歳王者が本領を発揮する。

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