【住之江ボート・SG第38回グランプリ連載<6>】毒島誠 苦しさ乗り越え「今は凄い楽しい」

2023年12月08日 10:00

ボートレース

【住之江ボート・SG第38回グランプリ連載<6>】毒島誠 苦しさ乗り越え「今は凄い楽しい」
苦しさを乗り越えてのグランプリ出場となる毒島誠 Photo By スポニチ
 ≪毒島 誠(39=群馬、賞金13位、7年連続10回目)≫
 絶妙な表現で今年を振り返った。「いいリズムで滑り出したけど、その後は滑り出しました」。毒島らしい気の利いた言い回し。悲しいかな、的を射ている。

 今年の毒島は10戦9勝の地元正月戦Vで始まった。3月に多摩川、大村のG1を制覇。SG8Vは目前と思われた。でも結局は賞金13位。4月以降はG1優出は1回のみで、SGにいたっては優出0だったのだ。

 「SG予選トップで負けたり、リズムに乗れなかったです。例年リズムが上がる夏場ももう少しでした。ストレスがたまったり、エンジンを出し切れていないなと悩んだりしました」

 5月のオールスターがチャンスだった。予選首位で準優1枠。勝てなかった。捲られて6着。波に乗るべきレースを越えられなかった。“滑り出した”のだ。

 「なんかこそばゆいというか、かゆい所に手が届かなかった一年でしたね」

 もちろん、ただ安眠をむさぼってきたわけではない。迷い、悩み、苦しんだ一年。とにかく前を向いた、いや向けるようになった。

 「成績が悪くても、全然腐ってはいません。普段しない調整にもチャレンジしたりしました。集中して仕事に臨めているというか、今は凄い楽しいです」

 この言葉にファンは安心する。苦しさを乗り越えての充実感。過去にない絶妙なメンタルで大一番に挑めるのではないか。「何位でも行けるだけで幸せ」と位置づけるグランプリ。賞金上位組が脅威に感じる存在であることは間違いない。

おすすめテーマ

2023年12月08日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム