【フェブラリーS】オメガギネス 馬なりで半馬身先着!ルメール絶賛「ビッグチャンス」
2024年02月15日 05:30
競馬
朝一番の美浦Wコース。4馬身先行した僚馬オンザライン(6歳3勝クラス)を重心の低いフォームで追走。直線入り口で並びかけ、終始手応え優勢のまま5F(1000メートル)65秒6~1F(200メートル)11秒3の好時計で半馬身先着した。ルメールは「走り方が良く、ずっとスムーズに走ってくれた。最後も自分から動けていた」と絶賛。わずか中3週と未経験の臨戦過程だが「コンディションはバッチリ」と不安を払拭した。
G1どころか重賞初勝利が懸かる大和田師は「考えないようにしている。人気はするだろうけど胸を借りるつもりで」。重圧に苦笑いだが、日本でG150勝を積み上げた達人の好感触に背中を押された様子。「指示通りに乗ってくれて反応も良かった。慎重に調整を進めながらこれだけの時計が出るのは具合が良く、能力もある証拠」と表情は明るい。
繰り上がり馬の激走は14年王者コパノリッキー(2分の1の抽選も突破)が記憶に新しい。デビュー前に骨盤骨折の大ケガ。3歳シーズンは青竜S、ユニコーンSを挫石(ざせき=蹄の負傷)で回避し、武蔵野Sも体調優先で自重した。決して順風満帆ではなかったギネスに吹いた幸運の追い風。「大切に育ててきたが、こちらの想定以上に順調にG1まで来られた」と大和田師。メンバー最少のキャリア6戦目、G1未経験、タイトな日程も初めて。克服すべき課題は山積みだが、くしくも戦前の距離不安説を一蹴した昨年Vレモンポップの田中博師と同じ言葉で、指揮官は愛馬を大舞台に送り出す。「想像を超えてくれる馬なので」。