【高松宮記念】ソーダズリング快速全開!持ったまま馬なり4F50秒9
2024年03月21日 05:28
競馬
キャリア最短距離だった芝7Fの前走・京都牝馬Sは7枠15番から五分のスタートを切った。中団の外ですんなり折り合うと直線、馬場の真ん中から鋭く伸びる。重賞4勝ナムラクレアとの追い比べを首差で制し、初タイトルを奪取した。キャリア8戦のうち7戦で手綱を取る武豊は「初の千四でも、いい内容で結果を出した。競馬が上手で癖がない」と評価する。
音無厩舎は06年オレハマッテルゼ、20年モズスーパーフレア(2位入線→繰り上がり)でこのレース2勝。前走後に検量室前で「高松宮記念に行きましょう」と鞍上の進言もあり、スプリント初参戦を即決した。武豊は「距離を短くして良さが出たし、マイル以下なら折り合いも気にならない。千二のスペシャリストが集まったが不安より楽しみが大きい」とスプリント適性に自信をのぞかせた。
母ソーマジックは08年桜花賞3着。半姉マジックキャッスルは21年愛知杯覇者で、半兄ソーヴァリアントは21&22年チャレンジCを連覇した。ここ数年、絶対王者不在のスプリント路線。無限の可能性を秘める良血が一気に頂点へと上り詰める。
【林助手「姉の分も」】ソーダズリングを手がける林助手は1歳上の半姉マジカルキュートも担当していた。21年夏に新馬4着。その後、屈腱炎が判明し、キャリア1戦で引退した。林助手は「背中が良くて先々、良くなる感じがしたし、引退は残念でした」と振り返った上で「姉の分も、やれるなら妹も担当したかったんです」と明かした。姉は昨春、ルーラーシップ産駒の初子を産んだ。この血統に対する思い入れは強い。妹は前走で重賞初制覇。「とりあえず重賞を勝てて良かった。(G1でも)豊さんがうまくエスコートしてくれると思うし楽しみ」と期待を寄せた。