【高松宮記念】トウシンマカオ迫力満開!Wコース単走ゆったりラスト1F11秒4 高柳瑞師も納得の表情
2024年03月21日 05:28
競馬
もう負荷をかける必要はなし。単騎でゆったりとスピードに乗る。しかし、直線を向けば迫力はグッとアップ。強靱(じん)なトモから生まれるパワーを、上下させる太い首で効率的に受け取る。地面、筋肉から発生したエネルギーをロスなくスピードに変換させた。最後まで馬なりでも、5F67秒7~1F11秒4。「あくまで疲れを残さないように、という内容でしたが、バランスが良く、いい動きだったと思います」と納得の表情でうなずく。
悪夢となった昨年の高松宮記念。後方のまま勝負に参加することができず、5番人気で15着に大敗した。しかし、前走時で昨年より18キロ増と、馬体は明らかにパワーアップ。現在、京阪杯、オーシャンSと重賞2連勝中で、前哨戦(シルクロードS4着)を敗れた昨年より臨戦過程も上だ。指揮官は「成長を感じています。少しずつしっかりしてきたかなと思う。チャンスはあると思っています」と前を向いた。
【0・0・0・3】の中京、不良馬場に泣いた昨年を思い起こさせる悪天候予報は気になるところ。「左回りは少し苦手な面がある。(馬場は)多少なら渋っても大丈夫だけど、昨年のような緩い馬場になるとマイナス材料になると思います」と正直に明かした。悔しさを胸に鍛えた極上ボディーで、逆風克服となるか。1年前の悔しさはこの舞台でしか晴らせない。