【ボート ピットUP】西岡顕心 デビュー初優勝で一気に素質開花

2024年06月08日 04:45

ボートレース

【ボート ピットUP】西岡顕心 デビュー初優勝で一気に素質開花
香川支部の将来を背負う存在でもある西岡顕心 Photo By スポニチ
 地元で歓喜のVゴールだ。4、5月の月またぎだった、まるがめでデビュー初優勝。129期の養成所チャンプであり、香川支部初のチャンプでもあった西岡顕心の素質が開花した瞬間だった。この初優勝は地元記者もファンも驚くタイミング。初のA2昇格を懸けた期末勝負駆けのさなか、直前節の三国2日目にフライング。しかも、このシチュエーションは初めてではなかった。一昨年10月にもA2の勝負駆けに臨んで期間2本目のフライング。心身ともに大きなダメージを負った。2期連続でA級勝負駆けに失敗してフライング休みを残す状況。リズムは最悪に近かった。
 ところが、前検から動きが抜群だったエンジンと息をピタリと合わせた。予選トップから準優勝戦、優勝戦を逃げ切って初優勝。全ての迷いを振り切ったかのような快進撃だった。

 「Fを切った三国で、上條暢嵩さんからスタートに関するアドバイスをいただいた。自分の中で明らかに変化があった」

 SNS界隈が沸いたのは2節連続地元Vを狙った5月のGW戦だった。またもや優勝戦1号艇。ただ、2コースから鋭いスタートを決めた竹田和哉に捲られてしまう。それでも西岡は諦めない。素早く立て直すと前を猛追。コーナーごとに前を詰めて、2周2マークで一度は前に出た。ゴール前まで続いた攻防に競り負けたが『負けてなお強し』を印象づけた。

 「地元というこれ以上ない舞台で初優勝できた。この1回に満足することなく積み重ねていきたい」

 この2回の地元戦の後、鳴門で準優勝戦1号艇、津でも予選突破して今期勝率はA1ペースだ(7日現在6.68)。最優秀新人の対象期として最後の1年。今期にA1勝率獲得なら、来年のトップルーキーの可能性も出てくる。5月末には、3期後輩で香川支部2人目の養成所チャンプとなった水谷理人がデビュー初優勝。香川支部旋風をさらに加速させた。2人のチャンプがこれからの香川、いや艇界全体を盛り上げる。期待しよう!

 ▼西岡顕心選手の今後の日程…現在は30日間のフライング休み中。復帰戦はまるがめ一般戦(7月9~14日)。

 ◇西岡 顕心(にしおか・けんしん)2001年(平13)7月7日、香川県生まれの22歳。129期生として21年11月にまるがめでデビュー。初勝利は22年12月のびわこ。初優出は23年7月の尼崎。通算4優出1V。同期に藤原碧生、山田理央ら。1メートル65。血液型AB。

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