【セレクトセール】米国ダート血統に熱視線!ガンランナー産駒3億円、フライトライン産駒2頭も2億円超え
2024年07月10日 05:30
競馬
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同じくBCクラシック(22年)を勝ち、同年の米年度代表馬に選出、6戦無敗のまま種牡馬入りしたフライトラインの初年度産駒も大盛況。3頭が上場され、うち2頭が2億1000万円。母がアルゼンチンG1・2勝の「タングリトナの2024」(牡)を落札したのは「ショウナン」の冠名で知られる国本哲秀氏。「夢を買った。それだけです」と納得の表情を見せた。
「グレースアドラーの2024」(牡)を落札したのは、初日から高額馬を次々と購入したダノックス。岡田良樹ディレクターは「一度走ってみないと分からない部分があるが、夢を買わせていただいた」と無限の可能性に懸ける。続けて「うちのオーナーもこの血統には興味を持っていて、3頭をじっくり吟味した。その結果、母系のダート血統が良く馬体の評価も高かった。ちゅうちょなく買いました」と決め手を明かした。
ダートの本場米国で最も格式が高いとされるケンタッキーダービーでフォーエバーヤングが僅差の3着に好走。ウシュバテソーロが昨年のドバイワールドCを制するなど、近年は日本調教馬の海外ダートG1での活躍が目立つ。国内にも今年から3歳ダート3冠路線が整備され、活躍のフィールドが飛躍的に増えた。当歳セリでの“ダート血統人気”は、日本競馬の新時代の訪れを確実に予感させた。
▽ガンランナー 父キャンディライド、米国のダート戦線で活躍し、19戦12勝。引退するまでのラスト5戦はG1で5連勝を飾り、17年BCクラシック、18年ペガサスワールドCも制した。獲得賞金は北米歴代2位(当時)となる1598万8500ドル(当時のレートで約17億5873万5000円)を記録。種牡馬入り後は初年度産駒エコーズールーが21年BCジュベナイルフィリーズを勝つなど、新種牡馬リーディングに輝いた。日本でデビューした産駒にはJRA4勝を挙げたドライゼがいる。
▽フライトライン 父タピット、6戦6勝で引退した米国の怪物ホース。6戦で2着馬につけた着差は計71馬身差。22年米G1パシフィッククラシックは19馬身1/4差をつけ、与えられたレーティング140ポンドは芝で無敗のフランケル(12年)と並び史上最高の評価となった。ラストランとなった22年BCクラシックも着差レコードとなる8馬身1/4差の圧勝。種付け料は初年度から破格の20万ドル(当時のレートで約2840万円)に設定された。