【住之江ボート 大阪ダービー摂河泉】松井繁 覚悟の“3カド”捲り差しでオール大阪26V

2024年08月18日 21:56

ボートレース

【住之江ボート 大阪ダービー摂河泉】松井繁 覚悟の“3カド”捲り差しでオール大阪26V
摂河泉を制して笑顔の松井繁 Photo By スポニチ
 ボートレース住之江の大阪ダービー「第41回摂河泉競走」は18日、12Rで優勝戦が行われ、松井繁(54)がカド3コースから捲り差して1着。昨年1月のプレミアムG1ボートレースバトルチャンピオントーナメント(びわこ)以来となる今年初優勝を飾った。摂河泉は2018年以来4回目の優勝で、オール大阪制覇は19年ラピートカップ以来26回目。2着に山崎郡、3着に湯川浩司が入った。
 なお摂河泉連覇がかかった上條暢嵩(30)はコンマプラス01のフライング。賞金ランク12位(18日現在、以下同)につけているが、SGボートレースダービー(戸田)終了後の10月28日から30日間のフライング休みに入るため、SGチャレンジカップ(11月19~24日、下関)に出場できなくなった。

 勝負を決めたのは王者の“秘策”と“覚悟”だった。

 優勝戦出場選手インタビューで松井は胸の内を大勢のファンにこう明かした。

 「足は(4号艇の)上條君が出てるので、3号艇は嫌な位置なんでね。伸び寄りに寄せて展開を突けたら…。スタートでハナを切れたら持つと思うので、それなりの覚悟でいきます」

 鬼の伸び足を誇る上條がカドになったら内3艇はのみ込まれる可能性が高い。自らカドに持ち出して上條に接近できれば止めることができる…これが王者が考えた秘策だった。

 スタ展から3カドに引いて、コンマ08もスリットオーバーしてみせて“絶対捲らせるか”とアピール。本番は上條がアジャストする中、松井はコンマ01の全速スタートを叩き込んだ。これが勝負師の覚悟だ。2コースの木下翔太を引きちぎると、握り過ぎたインの山崎を鋭く差す。まさに有言実行の胸張る優勝だった。

 「1マークの捲り差しは白井英治君をイメージしていきました。次はSGなんで、こんなオッサンにもやれるというところを見せたい」
 これで賞金ランクは16位に浮上。SGメモリアル(27日~9月1日、まるがめ)へ、大いに弾みがついた。

 ◇松井 繁(まつい・しげる)1969年(昭44)11月11日生まれの54歳。大阪支部所属の64期生。89年5月、住之江でデビュー。90年8月、芦屋新鋭戦で初優勝。92年5月、戸田36周年でG1初制覇。96年5月、児島オールスターでSG初戴冠。通算143V(SG12V、G1は59V)。同期に鈴木博、服部幸男ら。1メートル68。血液型O。

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