【福岡・ルーキーシリーズ】明日開幕 大本命は今年7Vの豊田、本紙注目は常住蓮

2024年11月04日 05:00

ボートレース

【福岡・ルーキーシリーズ】明日開幕 大本命は今年7Vの豊田、本紙注目は常住蓮
圧倒的な決定力誇る豊田がV争いの大本命 Photo By スポニチ
 新期に切り替わって最初の開催は、新鋭たちの競演。ボートレース福岡の6日間シリーズ「ルーキーシリーズ第18戦・スカパー!JLC杯」が5日に開幕する。
 優勝争いの大本命は今年10優出7Vと圧倒的な決定力を誇示する豊田健士郎(三重)。昨年3月の福岡ルーキーシリーズを11戦9勝2着2回と安定感抜群の成績で当地初優出初優勝。前回当地大会覇者に死角らしい死角は見当たらず、よほどの凡機を引かない限りは、確実に優勝争いに絡んできそうだ。

 地元勢が豊田を迎え撃つ。溝口海義也、原田才一郎、中亮太の福岡A1トリオだ。この中で最も福岡との相性が良いのは原田で、今年は当地を3回走って2優出。昨年は3回の優勝を経験したものの、まだ地元3場での優勝はない。ここで待望の瞬間を迎えたいところだ。溝口は期末勝負駆けを成功させ、2期連続のA1キープと地力は確か。中は直前の徳山Fで〝隠れF持ち〟。新期は我慢のスタートとなる。

 昨年2月に四国地区選を制して、GⅠウイナーの仲間入りを果たした中村日向(香川)もルーキー戦では格上の存在。好不調の波が激しいタイプではあるが、好調時はコース不問で鋭いハンドルさばきを見せてくれる。捲りよりも捲り30差しを好むので、生命線のターン回りが仕上がるかがカギを握る。一方、10月の戸田でF2の足かせを背負った中島秀治(滋賀)は新期を待ちわびた1人。未消化のF休みがあるので、まだ際どいスタートには付き合えないが、今シリーズが今年の走り納め。地力アップは顕著で、5コースまでなら果敢に1着を狙ってくる。

 本紙注目は、福岡初制覇を狙ってルーキーシリーズに乗り込む常住蓮。

 かつては苦い思い出の多い水面だった。当地2回目だった22年6月のGⅢウエスタンヤングでは節間に落水、転覆と2度の事故を経験。翌年3月には最終日の一般カードでコンマ+01のフライングと事故が続いた。

 「自分の中で苦手とは思っていないけど、結果がついてこないので、苦手と思われてしまう。結果を出して払拭したいですね」と話していたが、ようやく実を結んだのが昨年10月のこと。1着なしで予選を勝ち上がり、準優は4号艇。道中の接戦をさばいて2番手を守り切り、見事福岡初優出。優勝戦も5号艇で3着と舟券に絡んだ。今回は3月以来、8カ月ぶりの福岡参戦。5日制だった前回戦は序盤の取りこぼしが目立って準優3着で惜しくも連続優出とはいかなかったものの、パワー負けはなかった。続く地元からつのシリーズでは、デビュー初優勝を飾り、8月にからつで2回目の優勝。今年優出のうち5回が地元と偏りはあるが、地元で強いことは悪いことではない。今度はお隣福岡で巧みなハンドルさばきを披露する。

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