ネイマール“骨折完治弾”3カ月ぶり実戦、痛めた右足でズドン
2018年06月05日 05:30
サッカー
「またサッカーができて本当にうれしい。待ちに待ったこの日のために努力してきた。ケガをしてから本当に苦しい3カ月だった。ボールがネットを揺らした瞬間、助けてくれたドクターや家族、友人のことが頭に浮かんだ」とガッツポーズで喜びを爆発させた。
負傷から98日。本人は「状態はまだ80%」と振り返ったが、負傷から初の実戦とは思えないプレーを披露した。まだ運動量こそ少ないが、得点シーンのようにスピードに乗ったドリブルも、切り返しの切れも、右足の決定力も健在。チチ監督は「私の予想以上だった」とうれしい誤算だったとした上で「3、4試合で元の状態に戻るだろう」とW杯期間中に調子を上げていくとの見通しを示した。
ロシアは自国開催だった前回大会の雪辱を期す舞台だ。4年前の準々決勝コロンビア戦では相手のラフプレーで脊椎を骨折し離脱。ネイマールを欠いたチームは準決勝でドイツに1―7と悪夢のような大敗を喫したように、背番号10の影響力はプレーだけでなく精神面でも大きい。
「たくさん泣いたが、身に起こる出来事は全て自分を強くするのだと気づいた」と話していたネイマール。負傷を乗り越えて強くなって戻ってきたエースが、王国を4大会ぶりの世界一に導く。