【男子サッカー日本代表合宿 ( 2018年6月4日 オーストリア・ゼーフェルト )】
日本代表が3日午前に“西野流”のディスカッション形式ミーティングを実施した。0―2で完敗した5月30日のガーナ戦を編集した映像を使用。プレーに対する要望や質問があれば、選手、コーチが自由なタイミングで挙手して映像を止め、意見交換した。約1時間。槙野は「監督が自分のやり方を押しつけるのは簡単だけど、西野監督は“このシーンどう思う?”と問いかけてくれた。良い時間だった」と強調した。
4月に解任されたハリルホジッチ前監督は縦一辺倒の攻撃など、自らのスタイルを一方的に押しつけた。選手の質問を受け付けるポーズはつくったが、実際に意見が出ても聞く耳は持たず、時がたつにつれてミーティングで声を発する選手はいなくなった。新体制は対話不足でチームが崩壊した前体制の反省を生かした形だ。
ミーティングではクロスのタイミングやボールの質、プレスを掛ける位置、最終ラインの選手の余り方やスライド方法などを確認。酒井宏は「選手も監督も積極的に意見を言い合った」と振り返った。ホテルには卓球台、ビリヤード台、スパ、カフェなどが完備され、対話、交流の場として一役買っている。西野監督は「3バック、4バックに関してミーティングで多少の整理はできた。併用したい」と語った。