大会最軽量５９キロ…ＭＦ乾貴士　スペインで磨きかけた変幻自在ドリブル

2018年06月08日 11:30

サッカー

大会最軽量５９キロ…ＭＦ乾貴士　スペインで磨きかけた変幻自在ドリブル — 日本代表屈指のドリブル成功率を誇る乾 Photo By スポニチ

【侍　俺の武器】ＭＦ乾貴士（３０）は代名詞のドリブル突破で柔よく剛を制す。２年３カ月ぶりの代表復帰となった１７年６月の親善試合シリア戦から、出場６試合でドリブル突破を１９回仕掛け、成功は１２回。成功率６３・２％は、１７年以降にドリブル突破１０回以上の日本代表では最多だった。１０回中、成功５回（５０％）で次点の本田を大きく引き離す。左サイドのチャンスメーカーとして、十分な役割を果たしている。

　柔らかなボールタッチ、変幻自在のドリブル。卓越した足元の技術は本場スペインで磨きがかかった。１５年からエイバルでプレーし、３シーズンでリーグ８９試合に出場し１１得点。同リーグの日本人最多出場記録を更新中だ。名門バルセロナから日本人で初めて得点を記録するなど、強豪リーグで確固たる地位を築いた。経験に裏打ちされたドリブルは、必ず日本の武器になる。体重５９キロは今大会の登録選手で最軽量。注目の３０歳が自身初のＷ杯に挑む。

　◆乾　貴士（いぬい・たかし）１９８８年（昭６３）６月２日生まれ、滋賀県近江八幡市出身の３０歳。野洲高２年時に全国選手権優勝。０７年に横浜入りし、０８年６月からＣ大阪へ期限付き移籍。０９年に完全移籍し、１１年８月に当時ドイツ２部ボーフムへ移籍。その後はフランクフルト、エイバルを経て、来季からベティスへの加入が決まっている。国際Ａマッチ２５試合２得点。１メートル６９、５９キロ。利き足は右。