柏 純也2発で降格圏脱出「次は代表で頑張ります」
2018年10月07日 05:30
サッカー
まずは前半23分。CKのこぼれ球に滑り込みながらダイレクトボレーで豪快に合わせた。「トラップしている時間がなかったので、ダイレクトで思い切り打ったらいいところに飛んだ」。その4分後には右足アウトサイドで曲がって落ちる「イメージ通りの軌道」のボールを蹴ってゴールネットを揺らす。台風25号の影響でピッチ上は強風が吹いていたが「風を利用してうまくいったかな」と笑った。
並々ならぬ覚悟でこの一戦に臨んだ。9月22日の鳥栖戦はコンディション不良により自ら交代を申し出た。続く30日の浦和戦は先発から外れた。その間にチームは自動降格圏入り。もはやコンディション不良を理由にしていられなかった。「(広島戦は)スタートから出る気でいる。俺が頑張らないと」。強い危機感が快足アタッカーを突き動かしていた。
この日までは残留争いだけを考えていたが、ここからは代表モードに切り替える。「W杯ロシア大会の主力が招集されたが、練習からしっかりとアピールしてチャンスをもらえたら」。最後にサポーターに語った「次は代表で頑張ります」という誓いを胸に、今度は森保ジャパンでの定位置確保に向けた戦いに挑む。
<広島>強風に見放され今季初の連敗を喫した。風下の前半に3失点。後半に外国人FWを3人投入し超攻撃的な布陣に変えたものの、機能せず無得点に終わった。日本代表のDF佐々木は「後半だけならチャンスはあった。3失点はもったいない」と意気消沈。同じく代表のMF青山主将も「風に対応しきれなかった。準備不足。ここは踏ん張りどころ」と唇をかんだ。2週間の中断期間で風向きを変えられるかが、Vへのカギとなる。