香川、3分で2発「夢みたいな」トルコデビュー 新天地で「いいスタート切れた」
2019年02月05日 05:30
サッカー
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さらに、同39分には近年FKのキッカーを務めることがほとんどなかった男が、ゴール左手前約25メートルの位置から直接FKを狙う。縦回転がかかったボールは急激に落ち、相手GKは反応するも止められない。ワンバウンドしてゴールに吸い込まれた。C大阪時代の10年5月15日神戸戦以来、3186日ぶりの直接FK弾となった。「夢みたいなデビューで、いいスタートを切れた」。わずか3分で2発といきなり鮮烈な印象を残し、言葉も弾んだ。
10番を背負って日本のベスト16入りに貢献した昨年のW杯ロシア大会以降、ドルトムント(ドイツ)では不遇の時を過ごした。トップ下のポジションで3番手の扱いを受け、シーズン前半の公式戦出場はわずか4試合。今冬の移籍市場でスペインなど新天地を模索し、最終的にトルコに挑戦の場を移すことを決意した。クラブやサポーターの熱烈な歓迎を受け、「彼らの信頼を感じたし、ここでしっかり戦いたいと思った」と覚悟は決まった。
W杯を最後に日本代表からは遠ざかるが、森保監督は「所属クラブで結果を出した選手は、できれば呼んであげたい」との考えを持つ。このまま新天地で結果を残し続ければ、3月の代表戦での復帰や6月の南米選手権の招集も見えてくる。新兵器の縦回転FKは、本田圭佑が抜けて絶対的な直接FKの担い手がいない現在の代表のオプションになるかもしれない。
「一試合一試合、勝利だけを目指す。そしてどれだけ自分自身が結果を残していけるか。本当にそこだけだと思う」。再び輝きを取り戻すための、新たな挑戦が始まった。