森保J 近くて遠い1勝…五輪世代もやっぱり決定力&粘りの守備課題

2019年06月26日 05:30

サッカー

森保J 近くて遠い1勝…五輪世代もやっぱり決定力&粘りの守備課題
<エクアドル・日本>後半アディショナルタイム、久保のシュートがオフサイドの判定になり、抗議する森保監督(中央手前)(撮影・大塚 徹) Photo By スポニチ
 【南米選手権1次リーグC組   日本1-1エクアドル ( 2019年6月24日    ブラジル・ベロオリゾンテ )】 五輪世代(22歳以下)中心の日本はあと一歩のところで南米大陸初勝利と8強入りを逃した。森保監督は「負けなかったではなくて、勝てなかったと選手たちは思っている」と選手の思いを代弁。勝負を分けたのは、決定力と要所で耐え抜く粘りの差だった。
 攻撃で象徴的だったのは後半45分。久保のスルーパスをゴール前の絶好の位置で受けた前田は、足がもつれてシュートの威力を欠き、絶好の位置でこぼれ球を拾った上田はシュートをふかした。「外してこんなに無力感を感じることも、多分日本にいたらない」。上田は唇をかんだ。

 守備は圧力を受けた時間に耐えきれず、ロングクロスへの対応が甘いまま失点。「“あとちょっと”のところを越えるには、本当に大きな改善と努力が必要」。指揮官は結果を分けたものの大きさを痛感した。

 その一方で、良さもあった。それは若い世代特有の怖いもの知らずの精神力と修正力。試合を重ねるごとに連係は格段に高まり、エクアドル戦では、中盤を厚くする後半の相手の陣形変化に苦戦しながらも、選手がピッチの中で対応する力を見せた。

 「強豪国に関して相手を上に見過ぎることはなく、同じ目線で戦ってこそ、世界の舞台で日本が力を発揮することにつながっていく」。指揮官が求めたメンタリティーは、南米勢に全く物おじせず攻め続ける姿勢と数々の好機を生み出した。勝てる道筋を全員が描けた自信は、五輪に向けた財産となった。

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