J2柏、1年でJ1復帰!4度目の昇格 ネルシーニョ監督「クラブ全員で底上げ」

2019年11月17日 05:30

サッカー

J2柏、1年でJ1復帰!4度目の昇格 ネルシーニョ監督「クラブ全員で底上げ」
J2優勝とJ1復帰を決め、スタンドのサポーターと喜ぶ柏イレブン Photo By 共同
 【明治安田生命J2リーグ第41節   柏3ー0町田 ( 2019年11月16日    町田 )】 各地で11試合が行われ、首位の柏は敵地で町田に3―0で勝ち、最終節を残してJ2優勝と1年でのJ1復帰を決めた。前半2分にFW瀬川祐輔(25)が先制ミドルを突き刺すなど快勝。94年のJFL時代を含めJ1昇格は通算4度目で、ネルシーニョ体制でミッションを完遂した。横浜FCは岡山を撃破。大宮が新潟と引き分けたため、2位以内で決まるJ1自動昇格に“王手”をかけた。また、甲府に敗れた岐阜はJ3降格が決まった。
 勝利の瞬間を見届け、ネルシーニョ監督はスタッフと抱き合った。18年11月23日にJ2へ降格し、雪辱を誓ってから約1年。歓喜とともに高々と優勝シャーレは掲げられた。

 開幕前に日本代表MF伊東や同MF中山が海外移籍したが、チームは揺るがなかった。1年でのJ1昇格をリクエストされた指揮官が求めたのは、各ポジションの競争力アップ。強化部は要望に応え、オフに浦和のMF菊池らを加え、夏にも神戸のMF三原らを獲得した。

 09~14年の第1次政権を知るMF大谷はブレない信念を感じていた。「フラットに選手を見ているので、練習で良ければ若手でも起用する。毎日、緊張感を持って取り組めた」。焼田通訳は「Nos(ノス=我々は)」という言葉を多用していたと明かす。布部GMと会話した際には「ピッチに立つ選手だけでなく、コーチやフロントも含めクラブ全員が底上げしないといけない」と強調。クラブに関わる全ての人を家族の一員だと考え思いを共有した。

 J1でタイトルを獲得できるチームを念頭に要求を続けた。そして目標は達成された。布部GMは試合後に「辞める理由はない。引き続きお願いすることになる」と監督の続投を明言した。初めてネルシーニョ監督がチームを率いた10年もJ2優勝。翌11年には史上初めて昇格1年目のリーグ制覇に導いた。69歳の名将の下、いるべき場所に帰還した“太陽王”は栄光の再現を狙う。 

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