J2柏、1年でJ1復帰!4度目の昇格 ネルシーニョ監督「クラブ全員で底上げ」
2019年11月17日 05:30
サッカー
開幕前に日本代表MF伊東や同MF中山が海外移籍したが、チームは揺るがなかった。1年でのJ1昇格をリクエストされた指揮官が求めたのは、各ポジションの競争力アップ。強化部は要望に応え、オフに浦和のMF菊池らを加え、夏にも神戸のMF三原らを獲得した。
09~14年の第1次政権を知るMF大谷はブレない信念を感じていた。「フラットに選手を見ているので、練習で良ければ若手でも起用する。毎日、緊張感を持って取り組めた」。焼田通訳は「Nos(ノス=我々は)」という言葉を多用していたと明かす。布部GMと会話した際には「ピッチに立つ選手だけでなく、コーチやフロントも含めクラブ全員が底上げしないといけない」と強調。クラブに関わる全ての人を家族の一員だと考え思いを共有した。
J1でタイトルを獲得できるチームを念頭に要求を続けた。そして目標は達成された。布部GMは試合後に「辞める理由はない。引き続きお願いすることになる」と監督の続投を明言した。初めてネルシーニョ監督がチームを率いた10年もJ2優勝。翌11年には史上初めて昇格1年目のリーグ制覇に導いた。69歳の名将の下、いるべき場所に帰還した“太陽王”は栄光の再現を狙う。