新潟・松橋監督「やってやろうという気持ちでしかない」 スタイル正反対の首位・町田相手に真っ向勝負 

2024年05月29日 04:00

サッカー

新潟・松橋監督「やってやろうという気持ちでしかない」 スタイル正反対の首位・町田相手に真っ向勝負 
練習で指示を出す松橋監督 Photo By スポニチ
 J1新潟は2日間のオフが明けた28日、聖籠町のアルビレッジで6月1日の町田戦へ向けて練習を再開。激しい守備とロングボールが主体で、志向するスタイルが全く違う首位の町田に対して、松橋監督は積み上げてきたスキルで真っ向勝負を挑み、守備をかいくぐって首位叩きを狙う。
 小雨がぱらつく中でのポゼッション練習。松橋監督は身ぶり手ぶりを交えて選手たちに「(DFの)間を通していこう」などと質の高いプレーを要求した。首位との一戦を前にピッチ上はピリッとした空気に。「首位を倒すこと。それが大きなモチベーションになるので、その一心で向かっていきたい」と力を込める。

 町田は11勝2分け3敗。そのスタイルは特徴的で、新潟とは異なる。16節までの1試合平均ボール支配率は1位新潟の58・2%に対し、町田は19位の42・7%。新潟が1位のパス総数、パス成功率はいずれもリーグ最下位となっている。

 一方、15節までの相手陣内の空中戦回数は1位。ロングスロー本数は67本と2位柏よりも50本多く、激しい守備をベースに、少ないパスで空中戦を制してゴールを狙うのが町田のスタイルだ。

 J1は現在、神戸など同じようなスタイルのチームが上位に多く、ボールを保持する新潟や川崎F、札幌などは苦戦している。

 「サッカーのスタイルでいうと、上にいるチームがそうなっているが、それをきちんと表現するのは個人。個人のプレーの質や強度になる。そういうところに割って入っていくために倒していかないといけない」

 松橋監督は力を込め、高い技術や判断の重要性を強調する。この日も町田の圧力を想定し、パスを「逃げて後ろ、後ろではなくてやっぱり前に入れる」ことを選手たちに意識させた。

 5月の連戦ではケガ人が続出した一方で若手らが試合に絡み、チーム全体の質が上がった手応えがある。「やってやろうという気持ちでしかない」。築き上げてきたスタイルをチーム一丸で発揮し、3連勝中の首位に土をつける。(西巻 賢介)

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