闘莉王氏「キャプテンの啓太君すら選ばれなかった」 パリ五輪日本代表メンバー選考の厳しさとは…

2024年05月29日 06:35

サッカー

闘莉王氏「キャプテンの啓太君すら選ばれなかった」 パリ五輪日本代表メンバー選考の厳しさとは…
元サッカー日本代表の田中マルクス闘莉王氏 Photo By スポニチ
 サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王氏(43)と大津祐樹氏(34)が25日深夜放送のテレビ東京「FOOT×BRAIN」(土曜深夜0・25)に出演。7月のパリ五輪に臨むU―23日本代表におけるメンバー選考の厳しさについて言及した。
 12年ロンドン五輪でベスト4進出に貢献したU―23日本代表メンバーの大津氏は、五輪本大会でのチーム作りについて「課題に関しては本戦になった時にはチームがガラッと変わる。そこが僕としてはかなりのポイントかなと思っています。監督が選ぶメンバーも重要だし、あとはそのメンバーになった時にどういう風にチームとして戦うか。オーバーエイジ(OA)を中心にどういう風にチーム作りを考えるかっていうのは優勝するためには大事だと思ってます」とコメント。

 通常一般的な国際大会では選手登録は23人だが、五輪では18人までしか登録できず。そこにオーバーエイジも加わるとなると、予選とは全く違うメンバー構成となることが多いと紹介。実際、予選でのメンバーが本戦の選考で落選した人数は12年ロンドン五輪で11人、16年リオ五輪で9人。海外組が増えた21年の東京五輪では16人もメンバー漏れするという結果となった。

 ずっとアンダー世代で戦ってきたメンバーが落選してしまい、寂しさや辛さはあるのか?と問われると「もちろんです。僕らの代はDF比嘉祐介選手が試合に出ていた中で落選してしまったんですけど、彼のとった行動は落選しているのに本戦の選手に向けてビデオレターを作っていた。絶対に悔しいじゃないですか?ずっと予選を引っ張ってきて僕へのアシストもしてくれるシーンとかもあって、すごくチームとしてもムードメーカーだったのに…ただ、そういう選手がチームのために(ビデオレターを)作ってくれたことでロンドン五輪ではまとまることができた。なので一緒に戦っているっていう感覚がありましたね」と明かした。

 一方、04年アテネ五輪メンバーであった闘莉王氏は「僕らの年代って(予選でも)鈴木啓太君がキャプテンやってくれていたのに結局(本大会には)行かなかったっていう。キャプテンやってたのに行けないのかっていう厳しい世界ですよね。競争の中で誰が生き残るかっていう。これは逆に今まで選ばれていなかった選手のチャンスでもある」とメンバー選考の厳しさについて言及。

 そのアテネ五輪では鈴木啓太以外にも阿部勇樹、林卓人、近藤直也、根本裕一、山瀬功治、前田遼一といったメンバーも落選。「(僕の場合は)紅白戦や練習でも厳しくいき、自分の“ナワバリ”を作っていった。本当にシビアなところなんで、そこはサッカーならではの競争なのかなとは思いますね」と持論を展開すると、MCの俳優・勝村政信から「もうね、発想が土佐犬ですよ」とツッコまれスタジオが笑いに包まれた。

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