パリ五輪日本代表OA枠は…闘莉王氏「絶対に必要」 4強進出経験の大津氏も賛成「麻也君はスゴかった」

2024年05月29日 06:40

サッカー

パリ五輪日本代表OA枠は…闘莉王氏「絶対に必要」 4強進出経験の大津氏も賛成「麻也君はスゴかった」
12年ロンドン五輪男子サッカー準々決勝、エジプト戦の後半、ゴールを決めDF鈴木大輔(左)、MF大津祐樹(右)と抱きあって喜ぶDF吉田麻也 Photo By スポニチ
 サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王氏(43)と大津祐樹氏(34)が25日深夜放送のテレビ東京「FOOT×BRAIN」(土曜深夜0・25)に出演。7月のパリ五輪に臨むU―23日本代表オーバーエイジ(OA)枠の必要性について言及した。
 日本は直近の五輪7大会のうち5大会でオーバーエイジ(OA)枠を起用。00年シドニー大会はGK楢崎正剛、DF森岡隆三、DF三浦淳宏の3人。04年アテネ大会はGK曽ヶ端準、MF小野伸二の2人。12年ロンドン大会はDF徳永悠平、DF吉田麻也の2人。16年リオ大会はFW興梠慎三、DF塩谷司、DF藤春広輝の3人。21年東京大会はDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航の3人。96年アトランタ大会と08年北京大会はOA枠を使用せずに本戦に臨んだ。

 番組ではOA枠についてサッカーファンを対象にしたアンケートを実施。118人中65人が賛成し、残りの53人は必要ないと回答したと報じた。12年ロンドン五輪でベスト4進出に貢献した大津氏は「100%必要だなと感じました。ロンドン五輪の時にも経験しているが、オーバーエイジの力はスゴく大きかった。麻也君はスゴかったですね、本当に。仕切ってくれて。あと徳永選手もいたので、能力も高かったですしチームのことも考えながらバランスを取ってくれた」と賛成派を支持。

 続けて「僕ら選手はオーバーエイジなんていらないだろ!っていう思いを持ちつつも、実際に彼らが来たときにはスゴい助かるなっていう印象を受けたんですよね。この2人の大きさを感じたので引っ張られることが多かったです。特に吉田麻也選手とCBで組んでいたDF鈴木大輔なんて刺激を受けてグングン良くなっていくのを見ていたので」と話した。

 この意見に04年アテネ五輪メンバーであった闘莉王氏は「僕も全く一緒だと思います。絶対に必要だし、オーバーエイジが入ってくることによって彼らの責任感が出てくる。若い選手たちが僕を見てるぞってなると引っ張っていかなきゃいけないっていう気持ちになる」と“相乗効果”に期待できると主張。

 そして「でも一つだけ条件としては、短期決戦だともしかしてそのオーバーエイジの選手が調子を崩してしまったとしても無理やり出さないこと。若い選手の方が調子良ければ、ソイツを使うっていう。実力の中で考えなきゃいけない。思ってたようなパフォーマンス出せないけど、オーバーエイジだから使わないといけないっていうのはしないで欲しい」と付け加えた。

 さらに大津氏は「あとオーバーエイジの人間性は気にした方がいい。チームの中で自分の役割を意識した選手がオーバーエイジになるべきだっていう。実は関塚さん(ロンドン五輪監督)とも話しをしたことがあるんですけど、引退した後の裏話みたいな感じで。やっぱりそういったところは気にしたって言ってましたね」と告白。パフォーマンスだけがいい人は選ばないようにしたと告げられたことも明かし「オフ・ザ・ピッチのところも若い選手なのでスゴく重要。コミュニケーションをちゃんと取れるか。チームをまとめてくれる感じの立ち位置の人がいると安定しますね。ロンドンの時はスゴく有り難かったです」とベスト4進出にはオーバーエイジの力が欠かせなかったとした。

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