森保ジャパン “オシムイズム”でチーム活性化「勝って自信を深めたい」
2020年11月06日 05:30
サッカー
3人はくしくもオシムイズムを彷彿(ほうふつ)させる。ボールを奪い、効果的に攻撃につなげる中盤の橋本は“水を運ぶ人”。7月のロストフ移籍後は11試合5得点。2季目のパルチザンで12試合6得点の浅野は森保監督が「2トップ、トップ下、両サイドをやり、プレーの幅を広げている」と評しており、まさに“ポリバレント”だ。そして今季、マルセイユに加入したサイドバックの長友は34歳にして圧倒的な走力が健在。“ライオンに追われたうさぎが肉離れしますか?(いやしない)”というオシム氏の有名なフレーズを体現する。
今回の遠征は来年3月のW杯アジア予選前に欧州組を招集できる最後の活動。クラブ事情で招集を見送ったFW大迫を除き、欧州組のベストメンバーがそろった。日本サッカーの発展に力を尽くしてきたオシム氏のお膝元で、総仕上げに入る。
《オシム氏観戦は流動的》日本協会はオシム氏を試合に招待しており、同氏も同国がロックダウンになる前には「ぜひ伺いたい」と話していたという。ただ79歳と新型コロナが重症化しやすい高齢のため実現するか流動的。代表監督時代にコーチとして支えた反町技術委員長は「これからどれだけ会えるか分からない。会えたら泣いてしまうかも」と再会を心待ちにしている。自身ら代表スタッフがPCR検査を受けて万全を期し、距離を取った上で練習時にオシム氏にメガホンで言葉を伝えてほしいという願いも話した。