森保J、メキシコに完敗 原口 ロストフの悲劇が「フラッシュバックした」
2020年11月19日 05:30
サッカー
原口「(ロストフの悲劇が)フラッシュバックした。正直、またか…と。いけると思ったところに(相手が)修正をしてきた。自分たちが求めていることをやられた」
脳裏によみがえる「ロストフの悲劇」とは18年W杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦のベルギー戦。2点リードの終盤、強豪ベルギーの猛攻に耐え切れずに逆転負けした。メキシコは後半から鎌田にマンマークを付け、日本の起点が消された。個人技での仕掛けも目立つようになり、後手に回った。今回も強豪国のギアチェンジに翻弄(ほんろう)された。
22年W杯で8強以上を目標に掲げる森保ジャパンにとって、W杯7大会連続16強のメキシコは絶好の試金石だった。布陣も3バックではなく、従来の4―2―3―1で真っ向勝負。だが「後半、相手がやり方を変えてきた中で、自分たちも声を掛け、やり方を変えるべきだった」と鎌田。2年前の悲劇から進歩が見られなかった。
前半12分、原口のミドル。同15分には鈴木がGKと1対1。好機を逃しても勝てるほど、世界は甘くない。「自分たちで自分たちの首を絞めた。同じW杯16強でもこれだけ差がある。(1次リーグで上位となる)ポット2に入り得るチームに勝たないと、上にいけない」と吉田。スター不在で体格も似通ったメキシコは目指すべきチームの一つだが、現時点の力の差を見せつけられた。
来年3月には、W杯アジア予選が再開する。原口は「今日がW杯じゃなくて良かった」と言った。22年W杯まで2年。前線の決定力や、世界のギアチェンジに対応できる修正能力、したたかさを身につけない限り、悲劇は繰り返される。日本サッカーは「霧」に包まれたままとなる。
▽ロストフの悲劇 18年7月2日に行われたW杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦。当時FIFAランク3位のベルギーを相手に後半3分と7分、原口と乾のゴールで2点を先行。だが終盤、相手の猛攻を受け、後半24、29分に同点とされ、最後はアディショナルタイムのラストプレーでCKを獲得したものの、ベルギーのカウンターを受けて決勝点を献上。2―3と悲劇的な逆転負けを喫した。
<年間4戦以下は/91年の2戦以来>
新型コロナウイルスの影響で今年の国際Aマッチは4試合で終了。年間4試合以下は91年の2試合以来29年ぶり。
日本の対メキシコ戦はこれで4連敗。92年のオフト監督以降、4連敗以上した対戦国はアルゼンチンの6連敗、ブラジルの5、4連敗に次いで3カ国目。
日本よりFIFAランク上位国との対戦は森保ジャパンでは3勝2分け4敗。19年1月のイラン戦(○3―0)が最後の勝利。以降、●●△●●と5戦未勝利となった。
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