鹿島の曽ケ端が引退会見 アシスタントGKコーチとして「チームを勝たせられる選手」育成誓う
2020年12月27日 15:41
サッカー
![鹿島の曽ケ端が引退会見 アシスタントGKコーチとして「チームを勝たせられる選手」育成誓う](/soccer/news/2020/12/24/jpeg/20201224s00002179595000p_view.jpg)
クラブに引退を報告したのは12月に入ってから。「チームからアシスタントのキーパーコーチの話をいただきまして、そこと他のチームで(現役を)やるという選択をした中で、やっぱり他のチームでやるところに自分自身の気持ちが乗ってくるところがなかった」
プロ生活は鹿島一筋23年。「選手として鹿島でこれだけ長くやって、鹿島で終われる幸せも凄く感じています。この先も鹿島でチームのために働けるという話をいただいて、チャレンジしたいなと思いました」。新しい携わり方で、鹿島のために働く道を選んだ。
幼いころ、試合日には鹿嶋市の実家の窓からカシマスタジアムに向かう選手バスが通るのを眺めていた。「そこにまさか自分が乗って、スタジアムに向かうことになるとは思ってもいなかった」という少年は、1998年にユースからプロに昇格した。
以来、長い現役生活を全うできたのは、ひとえに「やっぱりサッカーが好き」だったから。そして「このアントラーズというチームだからこそ得られるモチベーションや充実感があった。一回優勝したら“もう一回優勝したい”と思ってやっていましたし、そこは凄く重要な要素だった」と原動力を振り返った。
今季の公式戦の出場は2試合にとどまった。ケガで離脱し、痛みを抱えながらで思うように練習ができない日もあった。「年齢を重ねていけばいろんなギャップやケガはありましたけど、現状でできる100%は出してきたつもり。そういう姿は見せないといけないと思ってやってきた」。その姿勢で後輩の手本ともなった。
現役生活で手にしたタイトルは16にも及ぶ。今後はアシスタントコーチとして「チームを優勝させることに関わっていきたい」とさらなるタイトル奪取を誓う。
アシスタントコーチとして育てたい選手は「チームを勝たせられる選手。(例えば)簡単なキャッチ一つとっても、完璧はあり得ない。そこをどれだけ上達して完璧に近づいていけるか」。勝つために欠かすことのなかった日々の鍛錬。守りぬいた姿勢を、後続に受け継いでいく。
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