川崎F・憲剛に鬼木監督ねぎらい「心からお疲れ様」、セレモニーでは特別な“風呂桶”掲げる
2021年01月01日 17:06
サッカー
勝負に徹した鬼木監督は試合後「チームを引っ張ってくれてありがとう」と中村に声をかけたことを明かし、「試合に出ることはできなかったですが、彼のここまでの功績を称えて欲しい。憲剛あってのフロンターレ。心からお疲れ様と言いたい」とねぎらった。中村は試合後のインタビューに応じ「感無量です。うれしすぎます。おそらく世界で一番幸せなサッカー選手。(試合に)出られなかったのは残念ですが、勝負なので。それは4年前の決勝(鹿島に敗れ準優勝)で痛いほど感じていた」と自身5つ目のタイトルを喜び、今後へ「日本サッカーに貢献したい」と力強く語った。
試合終了のホイッスルが鳴ると、中村は控えGK丹野とまずがっちりと抱擁。続いて大島らチームメート、スタッフと次々に抱き合い喜びをかみしめた。セレモニーでは賜杯とともにおなじみのフロ(風呂)桶が掲げられた。この試合が現役最後の試合となった中村の意思“(石)”を受け継ぎという思いと、背番号“14(イシ→石)”をテーマに、川崎市に本社を構える石材屋「株式会社沖セキ」が製作した石制の風呂桶で、重量は約4キロ。中村の最後に相応しい特別な“風呂桶”だった。
川崎Fは17年にリーグ初制覇で悲願の初タイトルを獲得。優勝の瞬間は優勝シャーレが他会場にあったため、セレモニーではスタッフがシャーレの絵が底に入った風呂桶を用意し、選手たちが掲げた。それ以来、風呂桶はチームの“シンボル”にもなったが、レジェンドのラストゲームも欠かすことなく準備され、中村の最後に花を添えた。
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