15年ぶりのただいま!C大阪復帰発表のMF大久保「選手生活の最後はセレッソ大阪で」
2021年01月10日 05:30
サッカー
「プロ21年目のシーズン、サッカー選手としての終わりを意識していないといったら嘘(うそ)になります。だからこそ感じること、見えることもあると思っています。自分の選手生活の最後は“セレッソ大阪”でという気持ちで頑張ってきました。そして、その気持ちを理解してくれたクラブに感謝しています」
かつてC大阪で背番号10を背負い、五輪代表やA代表でも活躍。川崎Fでは13~15年に3年連続得点王に輝くなど、輝かしいキャリアを築いてきたストライカーも38歳となった。今回の復帰には、本人の思いと「最後の花道を古巣で飾ってほしい」というC大阪側の意向が重なった。
「サッカー選手としての終わり」という引退を強く意識し、ラストイヤーとなるかもしれない今季。「チームの勝利のために全力を尽くす。1試合、1試合、1日、1日、覚悟をもって挑んでいきたい」と決意を記した。現在、J1通算得点は歴代最多の185ゴール。前人未到の「200」到達にも期待がかかる。
◆大久保 嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日生まれ、福岡県出身の38歳。苅田SSSから国見中、国見高を経てC大阪加入。マジョルカ、神戸、ウォルフスブルク、川崎F、FC東京、磐田、東京Vに所属。J1通算448試合出場185得点。国際Aマッチ通算60試合出場6得点。W杯南アフリカ大会に出場。1メートル70、73キロ。利き足は右。
【C大阪の大久保アラカルト】
★加入 C大阪スカウトの故ネルソン吉村氏(享年56)に誘われ、複数クラブによる争奪戦の末、01年にC大阪入団。
★デビュー&初得点 01年3月17日の浦和戦に途中出場しデビュー。同4月4日のナビスコ杯磐田戦で初得点。
★初退場 リーグ戦初得点を挙げた01年4月14日の磐田戦でレッドカードを受けて退場処分。人生初の一発退場だった。
★日本人最多得点&残留弾 背番号10を背負った03年にJ1で24試合に出場し日本人選手最多の16得点。同年にA代表デビューも飾る。04年には最終節新潟戦でJ1残留をたぐり寄せる2得点。
★海外移籍 アテネ五輪での活躍もあり04年11月にスペイン1部マジョルカへ期限付き移籍。
★復帰 06年6月にマジョルカから復帰。低迷していたチームを救う活躍を求められたが、最終的にJ2降格。