デンマーク4強で散る…PK判定に“明暗”もネット絶賛「私たちの誇り」「フェアプレーだった」

2021年07月08日 17:31

サッカー

デンマーク4強で散る…PK判定に“明暗”もネット絶賛「私たちの誇り」「フェアプレーだった」 — <欧州選手権準決勝>イングランドに敗れ泣き崩れるDFメーレ（右）を気遣うGKシュマイケル（AP） Photo By ＡＰ

【欧州選手権準決勝デンマーク1―2イングランド（ 2021年7月7日ロンドン）】デンマークは欧州選手権での“快進撃”が4強で止まった。イングランドとの準決勝は1―1で突入した延長前半14分にPKを取られてしまい、GKシュマイケル（34）がシュートストップするもこぼれ球を決められ失点。1―2で敗れ、初優勝を飾った92年大会以来の決勝進出を逃した。

　試合後、決勝点に繋がった延長前半14分にFWスターリングがエリア内でPKを獲得した場面についてネット上では「だいぶダイブくさかった」「スターリングのPK奪取微妙」「VARは何をしてたのか」「サッカーやったことある人ならあそこで倒れるの分かるでしょ」「悪いのはスターリングじゃなくて審判」など判定に物議。“後味の悪い結末”となった。

　それでも主将のDFケアーは「決勝に進むことなく終わって残念だけど素晴らしい“旅”だった」と潔く負けを認めるコメント。デンマークサッカー協会も公式ツイッターで「私たちの欧州選手権はここで終わります。スタジアムまで追いかけてきてくれたあなた。リビングルームやクラブハウス、あるいは大きな広場から声援を送ってくれたあなた。私たちが必要としているときにサポートしてくれた方々。21年の夏を決して忘れないでいてくれるたくさんの皆さんに“感謝”」とツイート。問題の“PK判定”には全く触れなかった。

　このサッカー協会のコメントにネット上では「今日ほどデンマーク人であることを誇りに思ったことはありません」「楽しませてくれてありがとう。また始まる戦いの前に必要な休暇を楽しんでね」「感謝するのは私たちです」「私たちの目には勝者として映ります」「チームはフェアプレーだった。彼らは自分自身をとても誇りに思うべき」「限界までプレーしてくれた。デンマーク人であることをこれ以上ないほど誇りに思います」などデンマーク代表の戦いを評価するコメントが続々。

　なかには「私はデンマーク人でもないのに、このチームをとても誇りに思っています」「スコットランドより素晴らしい大会を祝福します。ワールドカップ予選でまたお会いしましょう」「次はワールドカップでお会いしましょう」「カスパー（シュマイケル）にハグして」などのコメントも。デンマーク人のみならず国境を越え、様々な人たちからのエールも多く届いていた。

　なおデンマークは9月にカタールW杯欧州予選3試合を控えており、2日に本拠でスコットランドと対戦予定。チームはここまで3戦3勝の勝ち点9でF組首位。スコットランドは1勝2分けの勝ち点5で2位につけている。