川崎Fにまた逸材! ルーキー佐々木が初先発で初ゴール「狙ってた」

2022年02月27日 05:30

サッカー

川崎Fにまた逸材! ルーキー佐々木が初先発で初ゴール「狙ってた」
<鹿島・川崎F>前半、チーム2点目を決め、喜ぶ川崎F・佐々木(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第2節   川崎F2ー0鹿島 ( 2022年2月26日    カシマ )】 明治安田生命J1リーグは26日、7試合が行われ、クラブ史上初の3連覇を目指す王者・川崎Fが敵地で鹿島を2―0で下した。1―0の前半17分にプロ初先発のDF佐々木旭(22)が初ゴールをマーク。期待の大卒新人の活躍で対鹿島のリーグ戦は13試合連続負けなしとなり、1試合消化が多い状況ながら首位に立った。
 今季は佐々木の年になるかもしれない。そんな期待を抱かせるには十分な75分間だった。23日の横浜戦で後半34分からデビューしたばかりの22歳が、左サイドバック(SB)で先発。果敢な攻め上がりと落ち着きで存在感を放った。前半17分、最大の見せ場は来た。

 「競争が激しいクラブなので、出たときに結果を残さないと次はないと思っていた。アシストかゴールで勝利に貢献したいと思っていたので、ゴールは凄いうれしい。狙ってました」

 埼玉平成高時代はトップ下。その血が騒いだ。右CKのコースを山村が頭で変えた瞬間に空いたスペースを見抜き、左足で蹴り込んだ。鬼木監督は「やってやろうという気持ちがあるから入っていける」と評価。前半とは一変して押し込まれた後半、30分に両足をつって退いたのは“ご愛嬌(あいきょう)”だった。

 流通経大入学時は1年生チームで紅白戦にも出られなかったが、2年夏のSB転向が転機となり、獲得争奪戦の対象に。4年時は関東大学1部リーグのMVPに輝いた。中野雄二監督(59)は「日本のサッカー界で左SBは課題。長友選手以降、誰が担えるのかというテーマがある。もしかしたら今年の活躍次第では急きょ日本代表に招集されるくらいの能力を持った選手」と太鼓判を押す。

 開幕2戦目でのデビューでも「遅い」と悔しがり、同じく流通経大から川崎Fを経て日本代表で活躍するMF守田英正(サンタクララ)について「一番W杯に近い選手。目標でもありますし、負けたくない」と話す。プレーも気持ちもスケールが大きい。王者に逸材がまた、誕生した。

 ≪田中碧に次ぐスピード記録≫デビュー2戦目の川崎F・DF佐々木が初先発でJ1初ゴール。川崎Fの日本人選手では18年にユースから昇格した田中碧のデビュー戦ゴールに次ぐスピード記録。大卒選手が先発初戦に得点を挙げるのは佐々木がクラブ初となった。

 ◇佐々木 旭(ささき・あさひ)2000年(平12)1月26日生まれ、埼玉県川越市出身の22歳。父の影響で4歳でサッカーを始め、埼玉平成高、流通経大を経て今季加入。小学生の頃からクラブOBの中村憲剛氏に憧れ、等々力競技場でも観戦。右利きだが両足で高い精度を誇る。大学2年の夏にSBに転向し、4年時はCB。1メートル80、72キロ。

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