“フーテンのカズ”55歳誕生日 同じ「2・26」生まれの寅さん完コピ、気合の衣装は総額約80万円!

2022年02月27日 05:30

サッカー

“フーテンのカズ”55歳誕生日 同じ「2・26」生まれの寅さん完コピ、気合の衣装は総額約80万円!
55歳の誕生日会に「フーテンの寅さん」の衣装で登場したカズ(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 JFL鈴鹿ポイントゲッターズのFW三浦知良が26日、55歳の誕生日を迎えた。三重県鈴鹿市で行われた恒例の誕生会では大好きな映画「男はつらいよ」から主人公の「車寅次郎」を完全コピーして登場し、55本の真っ赤なバラをプレゼントされた。今季初めて挑戦するJFLの舞台は全国津々浦々、Jクラブもない地方への遠征も待つ。「フーテンのカズさん」が全国のファンを盛り上げる。
 スーツを肩にかけ、首からはお守り、大きなトランクを持ち、腹巻きもつけた。55歳の誕生会は映画「男はつらいよ」の世界に紛れ込んだようだった。「完全にフーテンのカズです。説明はいらないよね」。スーツやシャツの生地、色も調べ尽くし、寅さんと全く同じものを用意。腹巻きは柴又で購入した。総額70万~80万円という力の入れようだ。

 なぜ今、寅さんなのか。直近3年ほどカズも出場機会の少ない「つらい」時期を過ごした。和ませてくれたのが「男はつらいよ」だった。好きなマドンナ役を選び何度も見た。毎度、恋は成就はしないが、人情味とユーモアにあふれ、カズは親近感を持つ。何より「人を上にも下にもみない。そういうスタンスに引かれる」と言う。

 今季、新天地に選んだのは9話に登場する三重県だ。家族とは離れた生活だが「子供たちはサッカーを続けてほしいと。試合に出られなければ一緒に悔しがる。かみさん(りさ子夫人)はまだやるの?という感じでしたけど」。寅さんも時代に流されず、好きなことを貫く。やはり共感する部分は多い。

 実は、寅さんも2月26日生まれ、高校中退という経歴まで同じ。会見中、司会者の女性をマドンナ役に2ショット撮影にも応じ「三重ではどこに行きたいですか?」と聞かれれば「あなたと一緒ならどこへでも」と笑わせた。JFLにはJクラブ未開の地方遠征も多い。「目標はJ3昇格。僕が行くことで少しでもJFLが盛り上がれば」。カズもまた、夢と希望を届ける全国行脚に出る。

 生まれは静岡、育ちはブラジル。姓は三浦、名は知良。人呼んでキング・カズと発します。今季は主戦場を鈴鹿に移します――。会見後、トランクを開け、どら焼きを報道陣に配る粋な計らい。最後はテーマ曲に乗り「あばよ!達者でな」と去っていった。55歳、フーテンのカズさんは新たな旅に出た。J3昇格という夢に向けて。

 ≪JFL鈴鹿、開幕戦は3・13 スタメン手応え≫カズが開幕スタメンへ、順調な仕上がりを見せた。5日間の鈴鹿キャンプ最終日となったこの日、FC岐阜セカンドとの練習試合が行われ、カズは3日連続で実戦に先発出場。さすがに「3日連続はプロになってから初めて」と笑ったが、40分間プレー。バースデー弾とはならなかったが、攻撃を組み立てるなど前線を活性化させた。開幕戦は3月13日、ラインメール青森と激突。「あとはゴールだけだね。手応えはある」。移籍から約1カ月、キャンプ地の宿泊先には温泉施設も併設され、選手間のコミュニケーションも深まったという。

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