GK退場で大敗の京都・チョウ貴裁監督「厳しいけど受け入れる」 相手対策に「否定的に変えるつもりない」

2022年03月05日 19:56

サッカー

GK退場で大敗の京都・チョウ貴裁監督「厳しいけど受け入れる」 相手対策に「否定的に変えるつもりない」
<京都・磐田> 前半45分、OFRの結果井上主審にレッドカードを提示される京都・上福元 (撮影・後藤 大輝)   Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第3節   京都1-4磐田 ( 2022年3月5日    サンガS )】 シーズン開幕から続いていた京都の公式戦無敗試合は「4」で止まった。分岐点は1点ビハインドの前半40分。GK上福元直人(32)のプレーだった。
 高く設定するDFラインの背後を突いた磐田FW杉本健勇をエリア外で阻止。直後は警告となったが、VAR介入後に『DOGSO(決定的な得点阻止)』とみなされ、一発退場に変更された。チョウ貴裁監督は「僕の位置からはオフサイドだと思ったけど、検証されてオフサイドじゃないと判定された。(退場も)厳しいかなと思うけど、受け入れるしかない」と気丈に話したが、その表情には無念さが滲み出ていた。

 ただ判定は微妙だったかもしれないが、そこに至るまでの過程は、指揮官の言葉を借りれば「良い勉強材料になった」だろう。チームのベースには「素速い攻守両面の切り替え」「ハイプレス」「ハイライン」がある。攻守両面での素速い切り替えはできていたが、磐田も速く、またボールを保持した際にはアンカー脇の空いたスペースを効果的に使ってハイプレスを回避。そして京都陣に拡がるスペースを突いてきた。

 指揮官が「ロングボールを交えながら、相手が立ち位置や鼻先でプレスを回避してくるのは予想された」と口にするように、前節のC大阪も清武や乾が絶妙な立ち位置を取ってパスを引き出した。今後も同様の対策を立てられるだろう。それを上回るには二択。一つは戦い方を修正する。もう一つは自らが成長する。指揮官が選ぶのは当然、後者だ。

 「奪ったボールをプレゼントしていることがある。精度を高めないといけない。ロストボールが相手のエネルギーになることもある。まだできないことがあって当たり前。だからと言って否定的に変えるつもりもない」

 後半22分にFWウタカが得点して1点差に迫った直後に失点。それをチョウ貴裁監督は「幼さ」と表現したが、苦い経験も糧にして成熟した大人のクラブへと進んでいく。

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