中田浩二氏 健闘の中に見えた森保ジャパンの課題 速いプレスの中でも精度高いパスを
2022年06月07日 05:30
サッカー
守備に関しては、ボールを持たれる時間が長かったが、組織でうまく守った。個人能力の高い選手をそろえるブラジルを封じるため、全体をコンパクトにして、仕掛けてくる相手に対して、なるべく1対1をつくられないようにしていた。
センターバックの吉田、板倉はゴール前でしっかり体を張っていた。体を投げ出したからこそシュートブロックができたり、ポストに当たったりしたのだと思う。右サイドバックに入った長友もよく走っていた。GK権田も反応良くネイマールの決定的なシュートをセーブした。PKによる失点はあったものの、最後まで集中が切れなかったことも評価したい。
中盤の遠藤、原口、田中の3人は、パスコースを制限してサイドに誘導し、相手の攻撃を遅らせ、縦にパスが入った時にはプレスバックして、DFと相手を挟み込むような感じでボールを奪っていた。
課題はそこから先。奪ったボールをどう前線の選手につなぐかという部分だ。ブラジルのように速いプレッシャーの中でも精度の高いパスを出せるか。W杯でドイツやスペインに勝つためにはそこが重要になる。(元日本代表DF)
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