日本代表DF吉田麻也がアジア選手の“ブラック環境”改善を要求「4年間で地球8周はありえない」

2022年06月07日 23:22

サッカー

日本代表DF吉田麻也がアジア選手の“ブラック環境”改善を要求「4年間で地球8周はありえない」
オンライン会見で意見を交わす日本代表DF吉田 Photo By スポニチ
 日本代表DF吉田麻也(33)が7日、国際プロサッカー選手会(FIFPRO)のオンライン会見に出席し、アジアサッカーにおける選手の長距離移動などについて意見を交わした。自身の過去の移動距離を例に「4年間で地球8周分の移動はあり得ない。いつ体が壊れてもおかしくないと感じている」と切実に訴えた。
 特に欧州で活躍するアジア人選手にとって、度重なる国際マッチデーとそれに伴う長距離移動は選手生命にも直結する重要な課題だという。「僕だけじゃなく、欧州でプレーするアジア人選手が苦しんでいる」。吉田自身、昨季は東京五輪出場やW杯アジア最終予選もあり20―21年シーズンと比べて2倍の約12万7000キロを移動した。「五輪には自分が行くと選択した」と前置きした上で、五輪後は休みが1週間しかなく十分な休息もない中でシーズンに突入。1月には初めて筋肉系の故障を抱え、「復帰しても流れに乗れなかった」と過密日程の影響について語った。

 これまで選手会として何度も過密日程解消などの改善を求めてきたというが変化はみられなかったという。「逆に自分たちが時差ぼけにアジャストするとか、移動疲れをためないとか、こちらサイドの努力はありますが、運営側、AFCとかFIFAの努力はみられないんじゃないかなと思います」

 かつてはタフな移動も代表選手の宿命だと思っていたという。ただ、プレー強度やスピードが格段に上がっている現代サッカーでプレーする以上、極端な長距離移動や過密日程を強いられるのは故障のリスクも増える。後進たちの環境を整えることも自分の役割だという吉田は「試合数が多すぎる。年間5回の国際マッチデーを3回に減らし、1回の期間を長くとるなどして試合数を調整することは可能だと思う」と改善案を語った。

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