待望の移籍後リーグ初得点を挙げた京都FW豊川「白星を届けられて良かった」 稲盛和夫氏を悼む

2022年09月03日 23:50

サッカー

待望の移籍後リーグ初得点を挙げた京都FW豊川「白星を届けられて良かった」 稲盛和夫氏を悼む
<京都・神戸>前半、2点目の得点を決めた京都・豊川(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第28節   京都2―0神戸 ( 2022年9月3日    サンガS )】 偉大なる故人に捧ぐ、京都移籍後のリーグ戦初得点だった。1―0の前半9分、MF武富からのパスを受けたFW豊川雄太(27)が相手DFのタイミングをずらして右足一閃。右隅に突き刺した。
 「苦しんできた分、うれしい。この1点は自分の中で大きい。チョウ(チョウ貴裁チョウキジェ監督)さんからも社長からも稲盛さんの話は伺ったし、その方に白星を届けられたのは良かった」

 今季C大阪から完全移籍で加入。クラブ創設者である稲盛和夫氏のことは深くは知らなかった。だが試合前に在籍期間が最も長い岡本通訳からもクラブの歴史を伝え聞き、稲盛氏が注いだクラブへの深い愛情を理解した。「絶対に降格させちゃいけない」。その想いは右足に乗り移り、後半途中には積極的な仕掛けから相手の退場を誘発する力になった。

 加入当初はチームのやり方に付いていくのがやっと。動き出してもパスが出てこないシーンがあった。だがチョウ貴裁監督は「だんだんと紫の血が濃くなってきましたね」と独特の表現でフィットしてきたことを強調。豊川は「毎日、紫色の飲料を飲んできたからね」と返して笑わせた。まだまだ予断を許さない戦いは続くが、期待のストライカーに“初日”が出たのは明るい材料だ。

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