【スペイン1部 Rソシエダード5-3ジローナ ( 2022年10月2日 )】
【川本治 視点】久保は結果を出しただけでなく、特長もよく出していた。2トップの一角としてスタートし、前半途中から左サイドでプレー。アシストはダビド・シルバのスルーパスをダイレクトで中央へ入れてゴールにつなげた。得点はカウンターから2対2になり、横パスをもらってワンタッチで前に出て、早い振りでゴール右に。一瞬でも遅れると相手に触られていたと思う。
今季はゴールを狙うタイミングが良くなっている。要因の一つが左サイドでプレーするので、得意の左足で縦に行けること。右サイドだと右足で精度の高いクロスが上げられないし、左足に持ちかえるとタイミングが遅くなる。もう一つは守備の意識が高くなり、自陣への戻りが早くなったために、攻撃へ転じた際、前を向いてパスをもらう動きを身につけた。さらに久保にいいパスを出す選手がいるのでいい形でボールがもらえる。こういうプレーができるなら日本代表でもやるべき。タイプの違う三笘と併用で左サイドを任せれば、大きな武器となるはずだ。(元ジェフ市原強化部長)