三笘に世界が夢中!スーパーミドルでプレミア初のMOM 勢い止まらん最近4戦3発
2023年01月23日 04:00
サッカー
「あの形は常に狙っている。(これまでは)力が入り過ぎて下にいく形が多かった。今日は力が抜けていいところにいってくれた」
前半27分に左サイドでパスを受けると、ドリブルを警戒した相手DFが距離を取る。ならば、とペナルティーエリアの左手前まで切れ込み、そのまま右足で約20メートルのミドルシュート。試合ごとに増していく相手の警戒心をあざ笑うかのようにリーグ4点目を決めた。
デゼルビ監督が「ファンタスティック」と称賛し、敵将ロジャース監督も「グレート」と認めざるを得なかった会心のゴール。スカイスポーツは「シーズン最優秀ゴールの候補で口火を切った」と最大級の賛辞を贈った。
最近4戦で3発。止まらないアタッカーに元イングランド代表FWのマイケル・オーウェン氏は「今日も見事なゴール。今季最高の契約はハーランドに違いないが、260万ポンド(約4億2000万円)の三笘は金銭的に見て最高の価値がある」とツイートした。今季ドルトムントから移籍金5100万ポンド(約82億円)でマンチェスターC入りしたノルウェー代表はリーグ18戦22得点と旋風を起こしているが、川崎Fからブライトンへの移籍金を考えれば、三笘の方が費用対効果は上との認識を示した。
後半12分にはドリブルから鋭い切り返しで相手をかわし「シュートも考えたが、パスの方が有効」と決定機を演出。MFマーチのシュートミスでアシストは幻に終わったが、圧倒的存在感で世界最高峰のプレミアリーグで初めてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
それでも「まだちょっと波がある。(前節の)リバプール戦の方が脅威になれた。ゴールは決められたが、継続的にチャンスをつくれる選手でないと」と厳しい自己評価。地元メディアでたびたび特集記事が組まれるなど注目度は飛躍的に増しているが、浮かれることなく成長を誓った。
【三笘薫 最近の活躍アラカルト】
▽22年12月31日●2―4アーセナル 首位相手に今季リーグ2点目。後半43分にもネットを揺らしてプレミア初のマルチゴールと思われたが、ビデオ判定で取り消され“三笘の逆1ミリ”と話題に。
▽23年1月3日○4―1エバートン 年明け初戦でプレミア初の2戦連発。「自分が引っ張っていかないと」と主軸の自覚を強調。
▽同7日○5―1ミドルズブラ FA杯3回戦で1―1の前半29分に右クロスをダイレクトで折り返して決勝の2点目をアシスト。
▽同14日○3―0リバプール 前半から積極的に仕掛け、後半2分に先制点を演出。アシストは記録されなかったが、移籍志願のトロサール欠場の中で真価を発揮し、地元紙は俊足を称えて「ジェット噴射のFW」と表現。