シャルケ・上月 香川超えブンデス2戦目初ゴール!ツキに恵まれた?ドイツ5部から成り上がり
2023年01月26日 04:00
サッカー
「残念な結果で本当に悔しいです。次の試合に向けて良い準備をします」。勝利には結びつかず自身のツイッターでは喜びを封印したが、ドイツ誌キッカーは“再び希望を与える”として高い評価。21日のEフランクフルト戦でも見せ場をつくっており、最下位に沈むチームの救世主として期待が高まってきた。
日本代表MF久保らとともに17年U―17W杯に出場したものの、ここまで決して順風満帆ではなかった。当時J2京都ではポジションが定まらず、21年12月に契約満了となり退団。その後にボルシアMGから正式オファーが届いたが23歳以下の選手に対する育成費支払いなどの条件面で折り合わず、22年1月からドイツ5部相当のデューレンでプレーせざるを得なかった。
だが「リスペクトの証です」と口にし、尊敬するMF本田圭佑の金髪をかつてまねたアタッカーの心は折れなかった。11試合5得点5アシストを挙げて同年夏にシャルケ入団のチャンスをつかんだ。U―23チームから、昨年末にトップチームに昇格し、プロ契約を勝ち取った。現在は自身が最も得意とする右サイドが主戦場。どん底からはい上がってきた新鋭が、低迷するシャルケの光になる。
◇上月 壮一郎(こうづき・そういちろう)2000年(平12)12月22日生まれ、京都府出身の22歳。京都U―18で18年に2種登録されJ2デビュー。19年にトップ昇格し21年まで所属。17年U―17W杯日本代表。J2通算18試合0得点。1メートル81、74キロ。利き足は右。