浦和“聖地”駒場パワーだ!今季3戦目おまたせ1勝 地元浦学出身・MF安居のJ1初得点がV弾

2023年03月05日 04:55

サッカー

浦和“聖地”駒場パワーだ!今季3戦目おまたせ1勝 地元浦学出身・MF安居のJ1初得点がV弾
<浦和・C大阪>後半37分、決勝ゴールを決めて安居(中央)と浦和サポーター(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第3節   浦和2―1C大阪 ( 2023年3月4日    浦和駒場 )】 明治安田生命J1リーグは各地で8試合が行われ、浦和がC大阪を2―1で破り、今季初勝利を挙げた。浦和駒場でのホーム開幕戦は03年以来、20年ぶり。1―1の後半37分に大卒プロ入り2年目のMF安居海渡(23)がJ1初得点で、05年8月以降、10戦負けなしだったスタジアムでチームを勝利に導いた。今季から就任したマチェイ・スコルジャ監督(51)にとっても、日本での記念すべき1勝となった。
 浦和の“聖地”で、1万8000人以上のサポーターが今季初勝利を見守った。埼玉スタジアムの芝の張り替えのため、浦和駒場で20年ぶりに行われたホーム開幕戦。開幕2連敗を吹き飛ばすような逆転劇で、浦和駒場ではJ1で11戦負けなしの4連勝となった。

 ヒーローは埼玉県川口市出身の安居だった。後半37分、スペースに走り込み、右サイドからのパスを受けると迷わずに右足を一閃(いっせん)。ガッツポーズをつくった満面の笑みの安居は、味方にもみくちゃにされた。

 「(途中出場で)入る時に“決めよう”という意識があった。自信があったので、近くにいたあきくん(明本)に“スルー”と声をかけた。いい具合に力も抜けて、いいコースに飛んでくれた」

 地元・浦和学院の出身で、浦和でのプロ生活は憧れだった。ただ、大卒1年目の昨季はあまり出場機会を得られず、今季も開幕2試合でベンチ外だった。それでも腐らずに得たチャンス。この日は母も観戦に訪れており「(母の)顔もしっかり見られた。うれしそうで良かった」と笑みを浮かべた。

 08年以来、15年ぶりの開幕2連敗も試合をこなすごとに手応えをつかんでいた。同点ゴールのPKは、日本代表DF酒井からFW興梠への絶妙なパスが相手のファウルを誘ったもの。スコルジャ監督も「失点したが流れを変えて勝利できた」と納得の表情を見せた。 
 Jリーグが始まった93年のホーム初戦も、99年のJ2降格決定も00年のJ1復帰確定も、04年のステージ初優勝も刻まれた激戦のピッチで手にした勝利。次節はJ1で唯一の開幕3連勝を飾った神戸とのアウェー戦。浦和駒場でやっと桜咲いた“赤い悪魔”たちの真価が試される。

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