浦和“聖地”駒場パワーだ!今季3戦目おまたせ1勝 地元浦学出身・MF安居のJ1初得点がV弾
2023年03月05日 04:55
サッカー
ヒーローは埼玉県川口市出身の安居だった。後半37分、スペースに走り込み、右サイドからのパスを受けると迷わずに右足を一閃(いっせん)。ガッツポーズをつくった満面の笑みの安居は、味方にもみくちゃにされた。
「(途中出場で)入る時に“決めよう”という意識があった。自信があったので、近くにいたあきくん(明本)に“スルー”と声をかけた。いい具合に力も抜けて、いいコースに飛んでくれた」
地元・浦和学院の出身で、浦和でのプロ生活は憧れだった。ただ、大卒1年目の昨季はあまり出場機会を得られず、今季も開幕2試合でベンチ外だった。それでも腐らずに得たチャンス。この日は母も観戦に訪れており「(母の)顔もしっかり見られた。うれしそうで良かった」と笑みを浮かべた。
08年以来、15年ぶりの開幕2連敗も試合をこなすごとに手応えをつかんでいた。同点ゴールのPKは、日本代表DF酒井からFW興梠への絶妙なパスが相手のファウルを誘ったもの。スコルジャ監督も「失点したが流れを変えて勝利できた」と納得の表情を見せた。
Jリーグが始まった93年のホーム初戦も、99年のJ2降格決定も00年のJ1復帰確定も、04年のステージ初優勝も刻まれた激戦のピッチで手にした勝利。次節はJ1で唯一の開幕3連勝を飾った神戸とのアウェー戦。浦和駒場でやっと桜咲いた“赤い悪魔”たちの真価が試される。
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