3年間で11アシスト受けた古橋からイニエスタへ感謝の手紙…運命の絆感じた同じ試合の神戸初ゴール 

2023年07月02日 05:30

サッカー

3年間で11アシスト受けた古橋からイニエスタへ感謝の手紙…運命の絆感じた同じ試合の神戸初ゴール 
手紙で古橋がイニエスタに宛てた文章
 【明治安田生命J1リーグ第19節   神戸1ー1札幌 ( 2023年7月1日    ノエスタ )】 親愛なるアンドレス・イニエスタへ――。“愛弟子”の日本代表FW古橋亨梧(28=スコットランド1部セルティック、写真)から心のこもった手紙が届いた。18~21年に神戸でともにプレーし、一流ストライカーに育ててもらった感謝の思いをつづった。 古橋はこの日、スタンドで師匠の姿を目に焼きつけた。
 手紙に込められた思いの一端を知る数字がある。神戸でイニエスタが公式戦で残したアシスト数は「25」。そのうちFW古橋は11回もの恩恵を受けた。

 ともに18年夏に加入。同年8月11日の磐田戦でイニエスタは来日初得点し、注目をさらった。実は古橋も同じ試合で移籍後初得点した。古橋の言葉を借りれば「すごい運命」。その“運命”に導かれたかのように2人は師弟関係を構築した。FWにコンバートされて以降は「仲間を信頼して(最前線で)待ち続けることを学んだ」。当初はサイド選手の習性でボールをもらいに下がることもあった。だが我慢を覚え、イニエスタからパスが出ると信じてDFラインとの駆け引きに集中し、磨きをかけた。それが19年の日本代表初選出、21年夏のセルティック移籍、昨季のスコットランド1部リーグ得点王につながった。

 18年8月の磐田戦に臨む際にかけられた言葉は「もっと君の良さを出して良い」。その後も「自信を持て。君なら大丈夫」と常に前向きな言葉をかけ続けてくれた。イニエスタと出会わなければ、どうなっていたか?と聞かれ「想像がつかない」と笑う。それほど古橋にとって、魔術師は大きな存在だ。

 ◇古橋 亨梧(ふるはし・きょうご) 1995年(平7)1月20日生まれ、奈良県生駒市出身の28歳。興国高―中大を経て17年にJ2岐阜入団。18年夏にイニエスタと同じタイミングで神戸へ完全移籍。21年夏にセルティックへ完全移籍した。昨季はリーグ27得点で日本人初となる欧州主要リーグの得点王。1メートル73、66キロ。利き足は右。

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