【女子W杯】FIFA会長「世界に変革をもたらした」　収益800億円超えと報告「20億人も観戦した」

2023年08月20日 19:50

サッカー

【女子W杯】FIFA会長「世界に変革をもたらした」　収益800億円超えと報告「20億人も観戦した」 — FIFAのインファンティノ会長（AP） Photo By ＡＰ

　国際サッカー連盟（FIFA）は20日、女子ワールドカップ（W杯）オーストラリア・ニュージーランド大会での収益が5億7000万ドル（約829億円）に達したと公式サイトで発表。インファンティノ会長は「200万人に迫る観客数を記録し、世界中で20億人が“観戦”したW杯になった」と喜んだ。

　スポーツ専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」はFIFAのインファンティノ会長が20日の決勝戦前に今大会を振り返り“大成功だった”と太鼓判を押したと報道。5億7000万ドルの収益を上げたことについて「我々は一切の損失を出さず、世界の舞台において、もちろん男子W杯を除けば、あらゆるスポーツの中で2番目に高い収入を生み出した」とコメント。今大会の“成功”により前回からチーム数を24から32に増やしたFIFAの決定が正当化されるはずだと誇ったという。

　さらに同会長は「今回のW杯はオーストラリアとニュージーランドだけでなく世界中に真の変革をもたらした。開催国のスタジアムには約200万人の観客が集まり、ほとんど満員で試合中継では世界20億人が“観戦”するほど盛り上がった」と報告。「私たちはオーストラリアとニュージーランドに感謝し、祝福しなければなりません。なぜなら、彼らなしではこれほど魔法のようなことはなかっただろうからです」と女子史上初の共同開催となった両国を称賛した。

　一方で大会終了後の選手たちを危惧。「今大会に出場した女子選手たち全員が欧州や米国などのトップクラブでプレーすることはできない。我々は今後4年間で、彼女らの自国でプロとしてプレーできる環境を整える必要があり、解決に向け取り組まなければならない」と女子サッカー界の“課題”を提示した。