キス騒動のスペイン・サッカー連盟会長が辞任へ、と地元メディアが報道

2023年08月25日 10:27

サッカー

キス騒動のスペイン・サッカー連盟会長が辞任へ、と地元メディアが報道
スペイン・サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長(AP) Photo By AP
 スペイン・サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長(45)が25日に辞任を表明する見通しになったと複数の地元メディアが24日に報じた。
 同会長は20日の女子W杯決勝でスペインがイングランドを1―0で破って初優勝を達成した直後の表彰セレモニーで各選手を抱きしめて頬にキスするなどしていたが、FWエルモソに対しては両手で頭を挟んで唇にキス。相手の同意がないセクハラとして非難されて政府閣僚からも辞任や処分を求める声が上がり、国際サッカー連盟(FIFA)も24日に規律委員会が懲戒の手続きに入ったと発表していた。

 エルモソは表彰式後にキスに関して「うれしくはなかった」と話した一方で、「W杯優勝の歓喜がもたらした双方の衝動的な行為」と問題視しない考えを示した。ルビアレス会長も当初は「2人の人間が親愛の瞬間を共有しただけ。(文句を言う)間抜けはどこにでもいる」と反論していたが、イセタ文化スポーツ相が「我々は女性へのリスペクトや平等な瞬間を生きている。態度や行動に気をつけなければならない。祝福のため選手にキスするのは受け入れられない」と謝罪や説明を要求した。

 女性閣僚のイレーネ・モンテロ男女共同参画相も相手の同意がないキスに関し、「女性が日々苦しんでいる性暴力の一種」と批判。同会長は21日に「間違っていたことを認めなければ。不快な思いをさせるつもりはなかった」と謝罪動画を公開した。

 しかし、事態は沈静化に至らず、23日になってエルモソがスペインの女子サッカー選手で構成される組合FUTPROなどとともに「私たちが目にしたような行為が見逃されることなく制裁を受け、私たちが受け入れられないと考える行為から女子選手を守るため、模範な対応が成されるように取り組んでいる」と処分を求める声明を発表していた。

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