宮沢ひなた マンチェスターUへの完全移籍が決定的に 欧州CL出場権が決め手

2023年08月30日 05:00

サッカー

宮沢ひなた マンチェスターUへの完全移籍が決定的に 欧州CL出場権が決め手
女子W杯で5得点の活躍を見せた日本代表MF宮沢ひなた(AP) Photo By AP
 女子日本代表「なでしこジャパン」のFW宮沢ひなた(23=マイナビ仙台)がイングランド女子スーパーリーグ(WSL)のマンチェスター・ユナイテッドに完全移籍することが29日、決定的となった。宮沢は海外移籍の準備のために28日に渡英。複数の関係者によると交渉は大詰めを迎えており、一両日中にも正式発表されるもようだ。
 20日閉幕のW杯で5得点し、日本人として澤穂希以来、史上2人目の得点王に輝いた“新星”には数多くの海外クラブが接触。欧州CLを4度制した強豪Eフランクフルト(ドイツ)やリバプール(イングランド)など複数クラブから正式オファーが届いた。争奪戦が激化する中、宮沢が重視したのは欧州CLの出場権だったという。新天地はイングランドまたはドイツに絞られ、最終的には昨季WSLで2位のマンチェスターUを選択した。

 宮沢はW杯からの帰国時に「こういう経験をしたからこそ、もっと高いレベルでやりたい」と海外挑戦を明言。28日に離日する際には「コンスタントに海外の選手と試合する機会が増えて差を感じた。このまま成長できるのか、このままではダメだなと思っていた」とした上で「世界的にも有名な選手になることが目標。いろいろな国の選手に囲まれてレベルアップできたら」と成長を誓っていた。

 初の海外挑戦で己を磨き、来夏のパリ五輪へ。今度こそ最も高い位置に上がるため、新たな一歩を踏み出す。

 ◇宮沢 ひなた(みやざわ・ひなた)1999年(平11)11月28日生まれ、神奈川県出身の23歳。18年に星槎国際湘南高を卒業後、日テレ・ベレーザ(現日テレ東京V)に加入。21年からはマイナビ仙台でプレー。16年U―17W杯準優勝、18年U―20W杯優勝に貢献。18年11月にA代表デビュー、23年女子W杯では5得点で得点王に輝いた。国際Aマッチ通算28試合9得点。1メートル60、48キロ。利き足は右。

 ▽マンチェスター・ユナイテッド女子 18年5月に創設され、2部参入1年目の18~19年シーズンに優勝と1部昇格。昨季は最終節まで優勝を争って1位チェルシーに勝ち点2差の2位。今季女子欧州CLには2次予選から出場する。今夏のW杯で最優秀GKに選ばれたイングランド代表のアープスや日本戦でアシストを記録したノルウェー代表MFリサらが所属。

 ▽イングランド女子スーパーリーグ(WSL)イングランド女子最上位リーグで11年に旧1部から8チームが参加してスタート。18~19年シーズンから完全プロ化され、現在は1、2部が各12チームで構成される。昨季まで4連覇のチェルシーが6度の最多優勝を記録。欧州カップ戦の成績が反映されるUEFAランキングはフランス、ドイツ、スペインに次ぐ4位。欧州CLでイングランド勢の優勝は前身UEFA杯時代の06~07年アーセナルの1回のみ。

おすすめテーマ

2023年08月30日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム