【天皇杯準々決勝 川崎F2―2(PK4―3)新潟 ( 2023年8月30日 デンカビッグスワンスタジアム )】
3大会ぶり優勝を目指す川崎Fが新潟とのPK戦にもつれ込む死闘を制し、2シーズンぶりタイトル獲得へ望みをつないだ。鬼木達監督は「退いた選手も含め、選手が最後の最後まで気持ちの強さを見せてくれた。一体感が結果に表れたことをうれしく思う」と選手たちを称えた。
26日のJ1リーグ札幌戦から中3日で、先発メンバー変更はわずか4人。前半に先制点を許したものの、後半22分にMF家長昭博の右クロスをMF瀬古樹が押し込んで同点とした。1―1で突入した延長戦は、後半3分にFW小林悠のパスを大卒新人FW山田が決めて一時勝ち越し。しかし終了間際に追いつかれ、再び同点となった。PK戦ではベテランGK鄭成龍(チョン・ソンリョン)が2度のセーブと気を吐き、相手の勢いを止めた。
キッカー1番手できっちり成功させ、チームに流れを引き寄せた小林は「みんなが声を掛け合って、今までになかったくらいの一体感がった。チームが一つになっていい方向に進んでいけると感じた」。リーグ戦9位と苦しむ中で、全てのタイトルに最後までこだわる姿勢を示した。
準決勝は10月8日に行われ、川崎Fは福岡と対戦する。