新潟・千葉 「記憶に残る」4強を 30日天皇杯準々決勝川崎F戦

2023年08月30日 04:00

サッカー

新潟・千葉 「記憶に残る」4強を 30日天皇杯準々決勝川崎F戦
クラブ初の4強進出を目指す千葉 Photo By スポニチ
 J1新潟は30日、デンカビッグスワンスタジアムで天皇杯準々決勝の川崎F戦に臨む。先発すれば天皇杯は3試合連続出場となるDF千葉和彦(38)は、チームで唯一、09年の準々決勝に出場した経験がある。当時は清水に2―3で敗れたが、今回は勝利をもぎ取り、クラブ史に残る試合とする。
クラブ初の4強入りを目指し、チーム最年長の38歳のベテランが立ち上がる。09年12月12日の準々決勝・清水戦は、延長の末2―3で惜敗。後半9分に退場者を出しながらも、新潟は2度も同点に追いつく粘りを見せたクラブ史上に残る試合だった。

 その試合に千葉は後半37分から途中出場した。だが「出ていたんだなって記憶はあるけど。延長で負けたんだっけ?どのポジションで出たのかも覚えていない」と負けた悔しさしか残らなかったという。それだけに今回は「ベスト8からの壁を破ったことがないので前回を超えたいし、記憶に残る試合にしたい」と初の4強入りに向け気合十分だ。

 前半に2点を失った26日のリーグ鹿島戦はベンチで戦況を見守った。「みんな集中してやっている。何か特別に悪いかという部分はないんだけど、本当に難しい」。先制点を許さない守備や、試合の入り方の重要さを改めて痛感する試合となった。「どの試合もそうだけど、先制点を許してしまうと自分たちの時間をつくるのが難しくなる」と立ち上がりには特に注意を払う考えだ。

 現在、川崎Fはリーグ9位。8月のリーグ戦は1分け3敗と勝てていないが、リーグ屈指の攻撃力は健在だ。「長く同じスタイルでやっているし、距離感も良く、3人目の動きなどしっかりコミュニケーションを取ってやってくる感じがある」と警戒を緩めていない。「ゴール前に走って来る選手に対してどこまでついていくのかが大事になる」と守備陣でしっかり意思統一をして守り切るつもりだ。

 26日の鹿島戦から中3日での川崎F戦、そして中2日でリーグ浦和戦とゲームは続く。「3連戦の真ん中でしっかり勝って、リーグ戦に弾みをつけたい」。千葉はクラブ史上初の天皇杯4強入りを決めて、リーグ戦に勢いをもたらすつもりだ。
 

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