新潟 延長後半アディショナルタイムに追いつくも、PK戦で敗れクラブ史上初の天皇杯4強入りならず

2023年08月30日 23:21

サッカー

新潟 延長後半アディショナルタイムに追いつくも、PK戦で敗れクラブ史上初の天皇杯4強入りならず
<天皇杯 新潟・川崎F>延長後半、ゴールを決め喜ぶ新潟・早川(中)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【天皇杯準々決勝   新潟2-2(PK3-4)川崎F ( 2023年8月30日    デンカビッグスワンスタジアム )】 壮絶な死闘だった。1―2の延長後半アディショナルタイム。MF三戸が最後の望みを懸けて右サイドからクロスを入れる。ファーサイドのDF早川は、最後の力を振り絞ってジャンプした。飛び出してきた川崎FのGK鄭成龍の上からヘディングをたたき込み同点。平日にも関わらず1万人以上が駆けつけたビッグスワンが最高潮に盛り上がった。
 結果はPK戦の末、3―4で敗れた。それでも松橋監督は「選手は最後まで執念を見せて追いつくところまでいったのは満足している。最後まで諦めない気持ちは僕の中では十分だと思う」と奮闘をねぎらった。

 26日のリーグ鹿島戦から中3日。先発は11人すべて入れ替えたとはいえ、ナイターで気温は30・1度、湿度80%と過酷な気象条件だった。

 26日のリーグ鹿島戦は前半に2失点した末に敗れた。今季は前半の早い時間帯での失点が目立つ中、松橋監督は「(試合開始の)笛が鳴った瞬間からボールを奪う、握るという姿勢を見せていきたい」とスタイルの似ている川崎F相手に、序盤から攻めていく姿勢を強調していた。

 前半はボールを支配される時間帯も多かったが、30分に一瞬の隙を突いた。敵陣で松田がボールを奪うと素早くFW谷口にパス。谷口は相手DFをかわすと右足を振り抜き、ゴール左隅に決めた。

 その後追いつかれ、1―1の延長後半4分には勝ち越しを許した。しかし、早川の劇的なゴールでPK戦に持ち込み、クラブ史上初の4強入りに望みをつないだが、最後の最後に力尽きた。

 指揮官は「選手たちにはファイナリストを目指そうと言っていたので結果は残念」と語った。疲労困憊(こんぱい)の中、休む間もなく中2日でリーグ浦和戦が控えている。

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