J1初昇格の町田・上田武蔵COOに聞く「天空の城」アクセス改善へ準備進行中

2023年10月23日 04:50

サッカー

J1初昇格の町田・上田武蔵COOに聞く「天空の城」アクセス改善へ準備進行中
<熊本・町田>試合前、サポーターへあいさつへ向かう町田・藤田社長兼CEO(左)と上田COO(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J2第39節   町田3―0熊本 ( 2023年10月22日    えがおS )】 J1昇格を果たした町田で藤田晋社長の右腕であり、若くして町田の実務トップを担う上田武蔵COO(29)が本紙の取材に応じ、J1昇格へ急ピッチで進めている準備の一端を明かした。
 好成績に加えて「コロナ前の地域密着の距離感を取り戻せた」努力が実り、今季これまでのホーム平均入場者数は過去最多確実な約5600人(国立開催を除く)。J1昇格で「平均8000人から1万人を目指す」来季は、アクセス問題に本格的に取り組む。

 「天空の城」と称される本拠地・町田GIONスタジアムは最寄り駅から4キロ以上と距離があり、周辺道路の車線も少なく輸送力拡大は長年の課題。今季はバス本数を前年比1・5から2倍ほど増やし、5月清水戦と8月磐田戦で1万人超えの最多を更新した。特に磐田戦は首位攻防戦で勝利したことも重なり、クラブ内では「J1ならこれが毎試合だね、と昇格へ温度感が高くなった」という。来季はさらなるバス増便に加え、駐車場拡大のため公園内の広場の利用や、周辺企業の敷地を試合開催日のみ間借りする計画もある。

 ホームタウンは「町田市からの広域化は考えていない」という一方で「商圏拡大の意味では、町田から飛び出すことも必要」。7月に約3万8000人を集めた国立での試合開催は、来季も継続する方向だ。さらに「町田を世界へ」というビジョン実現へ「選手の海外挑戦や代表選手の輩出、中長期的には海外のファンも増やしたい」と夢は広がる。

 一方で昇格後も「FC町田時代から積み上げた歴史、伝統は大事にしたい」との思いは強い。ホーム試合後のピッチで選手と子供たちが交流する活動「ふれあいサッカー」については「ゼルビア唯一無二の活動として継続していく」とした。

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