J1初昇格の町田・上田武蔵COOに聞く「天空の城」アクセス改善へ準備進行中
2023年10月23日 04:50
サッカー
「天空の城」と称される本拠地・町田GIONスタジアムは最寄り駅から4キロ以上と距離があり、周辺道路の車線も少なく輸送力拡大は長年の課題。今季はバス本数を前年比1・5から2倍ほど増やし、5月清水戦と8月磐田戦で1万人超えの最多を更新した。特に磐田戦は首位攻防戦で勝利したことも重なり、クラブ内では「J1ならこれが毎試合だね、と昇格へ温度感が高くなった」という。来季はさらなるバス増便に加え、駐車場拡大のため公園内の広場の利用や、周辺企業の敷地を試合開催日のみ間借りする計画もある。
ホームタウンは「町田市からの広域化は考えていない」という一方で「商圏拡大の意味では、町田から飛び出すことも必要」。7月に約3万8000人を集めた国立での試合開催は、来季も継続する方向だ。さらに「町田を世界へ」というビジョン実現へ「選手の海外挑戦や代表選手の輩出、中長期的には海外のファンも増やしたい」と夢は広がる。
一方で昇格後も「FC町田時代から積み上げた歴史、伝統は大事にしたい」との思いは強い。ホーム試合後のピッチで選手と子供たちが交流する活動「ふれあいサッカー」については「ゼルビア唯一無二の活動として継続していく」とした。