なでしこ パリ五輪へインドに7発大勝発進 中嶋2ゴール2アシスト大暴れ
2023年10月27日 04:55
サッカー
前半17分、国際Aマッチ2試合目のうれしい代表初ゴールは大事な先制点だった。MF長谷川からのパスを左サイドで呼び込み、左足でシュート。右隅に決めて笑顔の花を咲かせた。1―0で折り返した後半の開始1分には右クロスに最も遠い位置で合わせて2点目。さらにDF守屋のチーム5点目の起点となると、MF清家の6点目、FW猶本の7点目もお膳立てした。
今大会に向けた千葉市内の合宿に参加したのは、国内組12人と米国でプレーするMF杉田のみ。主力の海外組は現地合流で、全体練習はわずか2日だけだった。それでも池田監督は「さまざまな選手が点を取り、いろいろな選手の組み合わせを試せた」と手応えを強調。MF林、FW田中美もゴールを決めて順当に快勝発進した。
≪守屋アピール弾≫清水から右サイドバックの先発奪取を狙う守屋が、代表初ゴールでアピールした。後半1分に積極果敢に駆け上がり、遠いサイドへのクロスで中嶋の2点目をアシスト。4―0で迎えた同11分、ペナルティーエリア内の深くからの田中美のパスに反応。「あそこが空いていると思った」と左足を振り切った。国内組の意地を見せた27歳は「次も難しい試合になる。みんなで改善し、準備したい」と強調した。
≪熊谷アンカーでリズムつくった≫主将のDF熊谷が今夏のW杯後に取り組んできた4―3―3でアンカーに入り、後半7分までのプレーでチームに安定感をもたらした。ボールを持つ時間が長い中、パスを左右に散らして攻撃にリズムを生んだ。先発11人中8人が国内組。米国でプレーする杉田を除いた海外組は現地合流で、2日間という短い準備期間で初戦を迎えており、「早くスタジアムのピッチに慣れ、とにかく早く試合に順応すること」とポイントを挙げていた。
▽サッカー女子パリ五輪への道 アジアの出場枠は2。日本などFIFAランク上位5チームは1次リーグ免除。2次予選は12チームが4チームずつ3組に分かれて1回戦総当たりで対戦。各組1位と2位のうち最上位の計4チームが最終予選に進む。来年2月に行われる最終予選は2組に分かれてホーム&アウェーで戦い、勝者が出場権を得る。