エメルソン氏「浦和での得点王は人生最高の瞬間」 かつての“相棒”にも感謝「最高の2トップだった」
2023年11月13日 19:14
サッカー
リオの別荘にはJリーグ3年連続ベストイレブンのトロフィーや、Jリーグ得点王の“証”であるスパイク型のトロフィーなどが飾れており、エメルソン氏は「日本のことをすごく愛してるんだ。最高の思い出として僕の心にしまってあるよ」とコメント。現役時代、爆発的なスピードとダイナミックなプレーが魅力だったことには「子供の頃のすごく貧しかった影響が大きかったと思う」と持論を展開。「サッカーをするのは道端だったし、ゴールはサンダルで作った。ボールなんて人形の頭を使っていたんだ。だから芝のピッチでプレーした時は簡単だったよ」と明かした。
J1では在籍4年間で71ゴールを記録。その活躍の要因を聞かれると、日本語で「タツヤ…」とポツリ。「タツヤは何度も後はゴールに入れるだけというパスをくれた。最高の2トップだったと思うよ」と、浦和在籍時に快足2トップとして恐れられた“相棒”FW田中達也の名前を挙げた。
一方、現在J1新潟でアシスタントコーチを務めている田中達也氏もVTR出演。エメルソンについて「自分の中では出会った中で一番スゴイFW」と絶賛。「(2トップとして)守備の方は僕がやってたんで、基本的には僕が下がって縦関係になっていた。困った時はエメにポンっと出したら一人で行っちゃうんで…」と振り返った。
また、当時のチームメートである元日本代表DF坪井慶介氏は「(エメルソンは)色んな理由をつけて練習を休んでましたよ。電柱が倒れたから車が出せないとか…」と笑い話を披露。ピッチの中でも外でも“規格外”だったとし、同じく浦和時代のチームメート福田正博氏も「少し問題を抱えていたどころじゃないですよ。エメルソンは周りの選手を誰も信じていなかった。全部自分でやっていたんですよ」と話した。
続けて福田氏は「一緒に戦っていた時、70分を過ぎてくるとイライラし始めて退場してしまうんですよ。全部一人でやって疲れているから。それをオフト監督が周りを使えば必ず良くなると色々アプローチしながら指導したら、良い結果が出た。(得点王を)取れた一番の要因は間違いなく周りの選手を信じることができるようになったからですよ」とアピールした。
そんなエメルソン氏はJリーグ時代を振り返り「浦和で得点王を取れたことは人生で最高の瞬間だったね」と笑顔。VTRの最後には日本語で「フクダさん元気ですか?」と呼びかけ、母国語であるポルトガル語で「浦和であなたがしてくれたこと全てに感謝してます。ピッチの中でも外でも僕を凄く手助けしてくれた。あなたは生まれながらのリーダーで、尊敬していました。あなたの人生に幸運を」と感謝の気持ちを伝えた。
これには福田氏も「あら、素敵なメッセージを頂きまして」と笑顔。「僕に対してもあんな感謝の言葉を伝えてくれるなんて…(入団当時は)感謝の気持ちなんか(絶対に)持ってなかったですから」と持論を展開。後日談として今回のインタビューを収録するのに実は2日延期があって、インタビュー当日も1時間半寝坊したと説明されると「いや、インタビュー撮れたことが奇跡ですよ」と話し、スタジオの笑いを誘った。
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