柏GK松本　PK戦“GK対決”敗れ準Vに涙も…サポーターからは拍手「良くやった」「MVP級の活躍」

2023年12月09日 19:03

サッカー

柏GK松本　PK戦“GK対決”敗れ準Vに涙も…サポーターからは拍手「良くやった」「MVP級の活躍」 — ＜天皇杯決勝　川崎F・柏＞優勝を逃し、涙を流す柏GK松本（中央右）（撮影・西海健太郎） Photo By スポニチ

【第103回天皇杯決勝柏0―0（PK7―8）川崎F （ 2023年12月9日国立）】サッカーの天皇杯決勝が9日、国立競技場で行われ、柏レイソルは川崎フロンターレと延長戦を含め120分の激闘を演じるも決着つかず。0―0のままもつれたPK戦の末に7―8で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。

　試合は柏が前半から優位に進めるも決定力を欠き、0―0のまま後半も終了。延長後半13分にはFWゴミスにヘディングシュートを浴びるも、GK松本がファインセーブ。さらに左ポストに救われると、こぼれ球にも素早く反応。MF家長が詰めていたが体を張って防ぎ、この日最大のピンチを救った。

　GK松本は0―0のまま突入したPK戦でも活躍。決められると負けが決まるという状況で5人目のキッカー・ゴミスのシュートを防ぐと、何度も拳を振り下ろし気迫の雄叫び。続く6人目のキッカー・登里も止め、2人連続のシュートストップを記録した。だが10人目に突入し実現した“GK対決”で相手GKチョン・ソンリョンにシュートを決められると、後攻・松本のシュートが防がれ無念の敗戦。惜しくも優勝を逃したGK松本がピッチ上に崩れ落ち、涙する場面があった。

　準優勝に終わった柏だがネットからは「見事なPKストップでした。松本は下向かないでほしい」「柏の松本は良くやった」「素晴らしい試合、特に両GKすごかった」「松本は悲劇のヒーローになってしまったが報われてほしい」と守護神に対し激励コメントが殺到。柏サポーターからもゴール裏から松本コールが起こり、会場全体が拍手に包まれた。

　ネットからは他にも「柏のキーパーの松本、これから化けると思う」「柏は松本くんがMVPだった」「松本は申し訳ない気持ちがあるだろうけど誰も責められないMVP級の活躍」「ゴミスのヘディング止められるとは思ってもみなかったし、PK戦もめちゃめちゃ上手かった」「チームのピンチを救ったGK松本が蹴ったPKが止められたのだから、誰も文句を言えないだろう」といった声が上がった。