柏 11大会ぶりの優勝ならず 井原監督は来季見据え「次のサッカー人生に生かしていこう」

2023年12月09日 20:50

サッカー

柏 11大会ぶりの優勝ならず 井原監督は来季見据え「次のサッカー人生に生かしていこう」
天皇杯決勝<川崎F・柏>試合後、選手をねぎらう柏・井原監督 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【第103回天皇杯決勝   柏0-0(PK7-8)川崎 ( 2023年12月9日    国立 )】 11大会ぶりの天皇杯決勝進出を果たした柏が、PK戦で涙をのんだ。延長を含めて120分間0-0、PK戦ではGK松本健太が好セーブをみせて2本止めたが、10人目のキッカーとして自ら蹴ったボールを止められて敗れた。松本は「蹴る方の練習もしていた。僕の中ではそっちと決めていて止められた。自分のミスで負けて、あの瞬間はショックだった。大学生から1度しか負けていなくて苦手意識ない。何度か止めて自信もあったし、止めてもおかしくないのもあった」と振り返った。
 延長後半にもゴモスのシュートをセーブする場面も。PKについては「スカウティングでどういう傾向か頭に入っていた。うまくそっちに蹴らせるように駆け引きした。間接視野で予備動作で、きょうはそれがうまくいった。プロでファイナルは初、僕のミスで負けて言いずらいが、いい経験になった」と続けた。

 二度GKと1対1になる場面を作った細谷は「勝ちたかったしチャンスはあった。決めていれば勝てた試合だった」と厳しい表情。「後半のは技術ミスでああいうことに。延長のも流し込めたはずなので、もっと冷静になるべきだと思った。チャンスは数多くあったが、点が入らないと意味がない。FWとしての責任は負わないといけない」

 試合中に足を痛めてPKを蹴れなかった主将の古賀も「タイトルを取らなきゃわからないものあるが、負けても感じられたものある。そういう気持ちを無駄にしないようにしたい」と、来季の巻き返しを誓う。

 井原監督も「良い試合はしたと思いますし、あと一歩のところだと思うが、ファイナルは勝者と敗者が必ず出る。勝者の素晴らしい雰囲気を見ていると悔しさがより選手の成長につなげていくしかないという思いになる。悔しさをつなげていこうという話はした。プレー自体は話はしてないですが、なかなか選手キャリアの中でもファイナルは経験できない。その経験は次のサッカー人生に生かしていこうということを話した」と、来季を見すえた。

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