【第102回全国高校サッカー選手権2回戦 昌平2ー2(PK5―4)大津 ( 2024年1月2日 浦和駒場スタジアム )】
昌平が終了2分前に途中出場の1年生MF長璃喜(おさ・りゅうき)の2試合連続ゴールで追いつき、PK戦で大津を破って3大会ぶりのベスト8進出を決めた。大津に2度リードされたが、後半38分に長璃がゴール左で兄の3年生MF長準喜のパスから決めて同点、PK戦で大津を破った。
長璃は「点にこだわっていた。みんな疲れている時間帯で、自分はフレッシュで切れが効く時間。どんどんしかけようと思った。兄からのパスだったが、フィニッシュの部分は練習してきた部分。普通のゴールとは違う。一番うれしい」と振り返る。「小さい頃からずっと一緒で感覚的にわかる。兄が今年で最後、高校サッカーにかけている部分が見えるので、引退させたくない」と、兄を1試合でも長くプレーさせたい思いも込めた。そして「まだ得点だけなんで長所は出ていない。ドリブルでチャンスをつくっていきたい。兄弟で日本一獲りたい」と、準々決勝の青森山田戦へ目を向けた。
村松監督も「攻撃は体に染みついたもので勝負できると思った。PK戦は怖さがあったが、前日のGK練習の成果が出た」GK佐々木も「前回3回戦だったので、今回はなんとしても勝とうとチーム全体で臨んだ。1点目は自分のミスだったのでPKで借りを返せた。PKは得意な方、自分たちの目標は日本一、そこに向かっていきたい」と切り換えた。