下克上物語は続く! 近江が優勝候補の神村学園撃破 決勝ゴールMF鵜戸「今までで一番うれしい」
2024年01月04日 20:05
サッカー
「今までで一番うれしいゴール。“自分は決められる”とずっと信じていました」
何度突き放されても諦めなかった。前半12分に鵜戸が先制弾も6分後に追いつかれ、さらにその4分後にはベルギー1部ゲンクに内定しているDF吉永に勝ち越し弾を献上。MF山本諒(2年)の同点弾直後の後半15分にはU―17日本代表のMF名和田に3戦連発を許した。それでも同26分に山本の同点ヘッドで食らいつくと、前回大会2回戦の昌平(埼玉)戦でゴールも敗れて涙をのんだ鵜戸が自身初の1試合2発。攻め抜く姿勢が劇的勝利をもたらした。
2回戦で今夏総体4強の日大藤沢(神奈川)を、3回戦では同覇者の明秀学園日立(茨城)を、そして準々決勝では近江が所属する関西プリンスリーグ1部よりも格上のプレミアリーグWESTで戦う神村学園を撃破。強豪を次々となぎ倒していく過程は、まさにチームスローガンの「Be Pirates.」(海賊になれ)と重なる。「強い相手に立ち向かうのが自分たちのサッカー」と鵜戸。あと2勝に迫った頂点がはっきりと見えた。